バフェット太郎です。

17日のNYダウ株式市場は+257.42ドル(+1.59%)高の1万6453.83ドルと三日続伸して取引を終えました。上昇した主な要因は、原油価格が前日比+7.93%高の31.43ドルと上昇したためです。原油上昇を受けて、シェブロン(CVX)+4.13%高、コノコフィリップス(COP)+3.51%高でした。一方でこのところ堅調に推移していたエクソン・モービル(XOM)の株価は+0.96%高の1株82.00ドルと伸び悩みました。下はXOMの週足チャートです。
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この82ドルには上値抵抗線があるため、突破できるかが注目されます。また、83.80ドル水準には200日移動平均線も控えており、上値が意識される展開になります。ただし上値抵抗線に抑えられても、これでダメだというわけではありませんし、XOM株が70ドル台割れで買えるチャンスが訪れるわけでもありません。

下値は確実に切り上がっており、三角保ち合いを形成しようとしています。73ドルを下回らなければ強きの三角保ち合いで再度上値抵抗線を目指します。

原油価格の見通しはこれまで、欧米の経済制裁が解除されたばかりのイランの増産が心配されており、上値が重かったです。しかし17日、イランのザンギャネ石油相が主要産油国の増産凍結合意を支持するとの立場を表明したことで一転、原油価格が急上昇しました。
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【悲報】バフェット太郎の華麗なる前言撤回! でも書いたように、RSIの下値が切り上がっている一方で原油価格の下値は切り下がっている逆相関の現象が起きています。これをダイバージェンスと言って、弱気相場の最終局面に出やすいサインです。また、チャートの形がダブルボトムを形成したことから34ドルを目指して上昇しています。

そもそも、原油価格が低迷している主な要因は供給過剰だからです。そして原油の在庫は積み上がっており、欧州では原油を船のタンクに積んだまま停泊させているという事態も起きています。また、シェール企業の生産能力は日増しに高くなっており、淘汰も進んでいません。さらに産油国では減産見通しが不透明なことなどを背景に原油価格が短期的に底を打つとは到底思えません。

しかし、原油価格などの相場見通しは時としてセオリー通りに動かないものです。誰もが「原油は低迷する!」とか「20ドル台を割り込む!」という極端な主張を自信をもってできる材料があるときこそ、相場は反対に動く残酷な側面を持ち合わせています。
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