バフェット太郎です。

15日のNYダウ株式市場は前日比+222.93ドル(+0.80%)高の2万8004.89ドルと、はじめて2万8000ドル台を突破して史上最高値を更新しました。

上昇した主な要因は、カドローNEC(米国家経済会議)委員長が中国との通商協議について、「極めて建設的で合意は近い」との認識を示したためです。ただし、ここまで上昇するのは米中貿易協議が要因と言うよりも、明らかに「過剰流動性相場」が要因だと言えます。

過剰流動性相場とは、「カネ余り相場」とも言われたりするのですが、中央銀行による行き過ぎた金融緩和で市場にジャブジャブとお金が溢れ、行き場を失ったお金がリスク資産(株や不動産)にドバドバと流れることを指します。

結果、株式市場はバリュエーションを無視した上昇が続き、バブルを形成するというわけです。

ちなみに、米国の中央銀行にあたるFRB(米連邦準備制度理事会)は今年三度の利下げに踏み切ったほか、10月から「隠れQE(量的緩和)」を実施しています。

QEとは、FRBがTB(短期債)を買い入れることで、バランスシートを拡大させ資金供給量を増やす金融緩和政策のことを指します。そして、今回のQEは2020年第2四半期(4-6月期)まで継続する予定なのですが、これが「”隠れ”QE」と言われているのは、実質的にQEであるにも関わらず、パウエルFRB議長が「これはQEではない」と述べたためです。

【S&P500とFRBのバランスシートの推移:2008-2019】
1
2008年以降のS&P500種指数とFRBのバランスシートの推移を眺めると、バランスシートの拡大とともにS&P500種指数は大きく上昇してきました。しかし、2018年にFRBがバランスシートの縮小に踏み切ると、それまでリスク資産に流れていた投資マネーが債券に流入するなど逆流しはじめたのです。

そこで、今回FRBがおよそ5年ぶりにQEに舵を切ったことで、株式市場が再び値を伸ばしているというわけです。つまり、株高の正体は貿易協議に対する楽観的な見方ではなく、過剰流動性によるものだと言えます。

【ダウ平均(週足):2009-2019】
2
2009年以降、ダウ平均は強気の上昇トレンドチャネルを形成しているわけですが、そのレジスタンス(上値抵抗線)はすでに3万ドルの大台を突破しています。つまり、「2020年ダウ平均3万ドル突破」というのは何も起こり得ない未来ではないのです。

ただし、それは過剰流動性による行き過ぎた金融緩和によるものなので、バブルの誘発とそれが崩壊するリスクを高めます。そして、すでに利下げをしていること、バランスシートを拡大させていることを考えると、経済危機が起きた時にFRBに切れるカードはほとんど残されていません。

グッドラック。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします 
SPONSORED LINK