バフェット太郎です。

FRB(米連邦準備制度理事会)がFOMC(連邦公開市場委員会)で政策金利を1.50~1.75%に据え置くことを全会一致で決定し、当面の利上げを見送る方針を示唆しました。

【FRB:ドットチャート】
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(出典:FRB

ドットチャートとは、FOMCメンバー17名による将来の政策金利見通しを分布図で示したものです。たとえば、2020年の1.50~1.75%に13個、1.75~2.00%に4個のドットが並んでいるということは、FOMCメンバー17人中13人が2020年の政策金利据え置きを予想している一方、17人中4人が一回の利上げを予想しているというわけです。

ただし、インフレ率が伸び悩んでいることを考えると、現時点の利上げ確率は低いです。

また、パウエルFRB議長は記者会見で、10月のFOMCに引き続き「(追加利下げは)見通しの大幅な再評価が必要になる」とし、追加利下げに消極的な姿勢を示しました。これは、世界経済の成長鈍化や米中貿易戦争のリスクが高まる中で実施した”予防的利下げ”が奏功して、労働市場が引き続き力強いだけでなく、経済活動が緩やかなペースで拡大するなどソフトランディングに成功したためです。

そのため、来年は政策金利は利上げも利下げもなく、当面据え置かれることが予想されています。

【CMEフェドウォッチ】
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しかし、CMEフェドウォッチによれば、市場が予想する2020年の利上げ確率は0%とする一方、据え置きが36.1%、一回以上の利下げが63.9%と、市場参加者らは利上げではなく利下げを予想しています。

過去を振り返ると、FRBよりも市場参加者らの方が未来を正確に予想していたことから、2020年はFRBの予想に反して一回の利下げが実施される公算が高いと考えられます。

さて、当面の利上げが見送られるとの観測が好感されて、金鉱株が大きく上昇しました。とりわけ採掘コストの高い南ア金鉱株が大きく上昇しており、アングロ・ゴールドアシャンティ(AU)+6.38%、ゴールド・フィールズ(GFI)+4.29%、シバンエ・ゴールド(SBGL)+9.76%、ハーモニー・ゴールド(HMY)+4.81%、DRDゴールド(DRD)+6.56%と軒並み急上昇しました。

また、世界最大の産金会社であるバリック・ゴールド(GOLD)は+2.80%、金鉱株ETFのヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF(GDX)は+2.10%と上昇しました。

【バリック・ゴールド(GOLD):日足】
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バリック・ゴールド(GOLD)の日足チャートを眺めると、これまでレジスタンス(上値抵抗線)だった50日移動平均線を上回り、再び強気トレンドを形成しつつあることが確認できます。

【ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF(GDX):日足】
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金鉱株ETFのヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF(GDX)も同様にレジスタンスを突破して強気トレンドを形成しつつあります。

安全資産とされる金は利息を生まないことから利上げ局面には弱い一方、利下げ局面には強い傾向があります。そのため、利上げが当面見送られるという観測は金を採掘する金鉱株にとって追い風になるのです。

また、次世代の安全資産でデジタル・ゴールドの異名を持つビットコインにも注目です。

ビットコインは金同様に利息を生まないことに加えて、市場規模は金市場よりも小さいため、ジャブジャブに溢れた投資マネーが流入すると価格が一気に高騰する可能性があるのです。

かくいうバフェット太郎も資産の一部をビットコインと金鉱株に振り分けていて、ビットコインに至っては(ボラティリティ(=変動率)が高いことを加味して)資産全体の2~3%程度を目指して少しずつ買い増しています。

ちなみに、バフェット太郎はサイトの使いやすさと安全性の観点からマネックス・グループ傘下で日本最大のビットコイン取引所「コインチェック」を利用しています。コインチェックは大手資本が入ったことで徹底したセキュリティ体制が構築されるなど、信頼できる取引所です。

長期的な資産形成は米国株を主力に運用しつつ、景気サイクルに備えて資産の一部をビットコインなどに振り分け、ある程度リスクヘッジしておくことは賢明だと思います。

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グッドラック。

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