バフェット太郎です。

あけましておめでとうございます。
2020年もどうぞよろしくお願いいたします!

さっそくですが、2020年代はコモディティ(商品)の時代が到来します。

【S&P500種指数とCRB(コモディティ)指数の推移】
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過去を振り返ると、株式市場とコモディティ市場は逆相関の関係にあり、株価が上昇する局面ではコモディティ価格が下落し、反対に株価が下落する局面ではコモディティ価格が上昇しました。

なぜ、逆相関の関係になるのかと言うと、たとえば、コカコーラの原材料に砂糖が多く含まれているわけですが、砂糖の価格が下落すれば、コカコーラの利益率が改善し、反対に砂糖の価格が上昇すれば利益率が悪化するからです。

また、原油価格が下落すれば輸送費が下落するので利益率が改善する一方、反対に原油価格が上昇すれば輸送費が上昇するので利益率が悪化します。

このように、多くの製造業は原材料の価格に業績を左右されるので、株価とコモディティ価格は逆相関の関係になりやすいわけです。ちなみに、なぜコモディティ価格が大きく変動するのかと言うと、市場参加者の希望や楽観、陶酔、強気、強欲、過大評価が失望や悲観、沈滞、弱気、恐怖、過小評価といった反対のエネルギーを生み出すからです。

たとえば、農産物の価格が高騰すれば、農家は楽観的になり生産を増やそうとします。しかし、供給過剰に陥れば価格は暴落し、農家は悲観的になり生産を縮小させます。それと反対に、農産物の価格見通しに誰もが悲観的になり供給不足に陥れば、やはり価格は高騰します。

こうしたことを背景に、2000年代にコモディティ価格が上昇した一方、ダウ平均が低迷し、2010年代はコモディティ価格が低迷した一方で米国株が大きく上昇しました。

【コモディティ/S&P500レシオ:1979-2019】
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さて、コモディティ価格指数をS&P500種指数で除したコモディティ・S&P500レシオは歴史的な低水準で推移していることがわかります。つまり、コモディティは株式に対して売られすぎていることを意味します。

過去を振り返ると、コモディティ・S&P500レシオは1974年、1990年、2008年にピークをつけた一方、1986年、1999年にボトムをつけました。つまり、ピークからボトムまで概ね9~12年であり、ボトムからピークまで4~9年であることを考えると、2008年を起点にした場合、2017年~2020年にかけてボトムを形成し、2024~2029年にかけて大きく上昇すると予想できます。

従って、2020年はコモディティ関連株に投資する絶好の投資機会だと言えます。

ちなみに、米国のコモディティ株といえば、たとえば銅鉱山世界最大手のフリーポート・マクモラン(FCX)や金鉱山世界最大手のバリック・ゴールド(GOLD)などがあります。

【フリーポート・マクモラン(FCX)】
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フリーポート・マクモランの株価は2011年の高値から74%値下がりしています。

【バリック・ゴールド(GOLD)】
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バリック・ゴールドの株価も2011年の高値から63%値下がりしています。

米国株式市場が史上最高値圏にあるなか、コモディティ関連株は依然として低迷したままです。しかし、コモディティが歴史的に見ても株に対して売られすぎていること、そして弱気相場が10年以上続いていることを考えると、今後、買い戻される公算が大きく、それに伴いコモディティ関連株も息を吹き返すと考えられます。

ただし、コモディティ関連株への投資は長期投資には不向きなので注意する必要があります。これは市況に業績が影響されるためです。

詳しくは米国の個人投資家向け情報サイト「モトリーフール」に、「コモディティ企業への投資に慎重になるべき理由」「コモディティ投資とは?実物資産への投信のメリット・デメリットを理解し、分散投資に役立てよう」といった記事があるので参考にしてみてください。

グッドラック。




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