バフェット太郎です。

米製造業が危機的な状況を迎えつつあります。

ISM(米供給管理協会)が発表した12月の米ISM製造業景況指数は予想49.0に対して、結果47.2と予想を下回りました。これは2009年6月以来10年半ぶりの低水準で、当時、米自動車最大手のゼネラルモーターズ(GM)が破綻しました。

また、前月の48.1から0.9ポイント低下し、景気拡大と縮小の分かれ目となる50を5カ月連続で下回りました。

そもそもISM製造業景況指数とは、製造業の購買担当役員にアンケート調査を実施し、その結果をもとに製造業の景況感を表したものです。

たとえばゼネラル・モーターズ(GM)の購買担当役員は、鋼や塗料、フロントガラスやタイヤなどの仕入れをしているわけですが、この時、日々の販売状況や在庫、会社の販売予測などに基づきどれくらい仕入れるかを決めています。

そのため、彼らの意見は業界の現状を知るうえで非常に信頼度の高い情報となり得るわけです。

【ISM製造業景況指数:10-12月】
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さて、内訳は以下の通りでした。

「新規受注」は46.8と、前月の47.2から0.4ポイント低下しました。

「生産」は43.2と、前月の49.1から5.9ポイント低下しました。

「雇用」は45.1と、前月の46.6から1.5ポイント低下しました。

「価格」は51.7と、前月の46.7から5.0ポイント上昇しました。

「在庫」は46.5と、前月の45.5から1.0ポイント上昇しました。

世界経済の成長鈍化と米中貿易戦争激化に伴い「新規受注」が落ち込んだほか、「生産」と「雇用」も低下したことで労働市場に悪化の兆候が見られます。

【米ISM製造業景況指数とS&P500種指数】
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ISM製造業景況指数を見る上で注意しなければならないことは、トレンド(方向性)ではなく位置を重視しなければならないということです。

つまり、指数が5カ月連続で50を下回っているということはリセッション(景気後退)入りの懸念が一段と高まっていることを示唆しています。ちなみに、50を5カ月連続で下回ったのは2009年7月以来およそ10年半ぶりのことです。

読者の中には「米GDP(国内総生産)のおよそ7割をサービス業が占めていることから、製造業はかつてのような絶対的影響力はなく、景気の先行指標としては頼りない」と考える人もいるかもしれません。しかし、過去二回のリセッション局面で景気の先行指標としての役割を果たしたことを考えると、まだまだ経済の重要な指標であることに変わりありません。
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過去二回のリセッションを振り返ると、景気拡大と縮小の分かれ目となる50を下回ってから、およそ7~11カ月で米経済がリセッション入りしたことがわかります。

そのため、2019年8月を起点とした場合、2020年3月~7月にリセッション入りする公算が大きいと考えることができるので、投資家は近い将来の景気後退に備えてポートフォリオを見直す必要があります。

たとえば、米国の個人投資家向け情報サイト「モトリーフールの「景気後退に先駆けて注目すべき銘柄(2019年12月16日付)」として小売り世界最大手のウォルマート(WMT)など3銘柄が、また、「景気後退に強い米国株3選(2019年9月29日付)」として水道大手のアメリカン・ウォーター(AWK)など3銘柄が紹介されているので、ポートフォリオの参考にしてみてください。

グッドラック。




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