バフェット太郎です。

ウォールストリートジャーナルに『抗菌石けんは安全か』との記事。同記事によれば、ハンドソープやボディソープなどに使用されているトリクロサンという化学成分の安全性が問題視されているとのこと。

この問題事態はずっと前からあって、環境団体や研究者たちがトリクロサンの危険性を訴えていました。トリクロサンは抗菌剤の成分としてハンドソープやボディソープだけでなく、化粧品、台所用品、学校用品など広く使われています。

彼らの主張は、トリクロサンは1950年代から使われ始めたため「人々の暮らしに長い間広く使われた結果、多くの種類の菌がトリクロサンに対して耐性を持つようになった」とのこと。そして「トリクロサンの効かない菌の出現を助長している」と批判しているわけです。まぁ、映画の世界で例えるなら、プロクター&ギャンブル(PG)やジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)などの大手メーカーは新種のウィルスを生み出している悪の組織だとでもいったところでしょうか。環境団体や研究者たちは悪の組織を潰すために立ち上がったと言うわけです。

一方で、悪の組織になってしまった大手メーカーは、「トリクロサンは数十年間にわたり安全に使用されており、世界中で広く検証・許可され、人間に害を及ぼすとの直接的な関連性を示すデータはない」と主張しています。さらに、抗生物質に耐性を持った菌の出現については「人間や家畜への抗生物質の過剰投与が原因であると複数の研究で報告されている」と主張しています。

また、トリクロサンのような抗菌製品を禁止すれば一般国民を菌にさらすリスクが高まり、食中毒は年間で750万件発生し、保険衛星コストはおよそ380億ドル膨らむと試算しています。

しかし、だからと言ってトリクロサンの使用に消費者が安心するわけではありません。とくに子どもや家族の健康に対してヒステリックなまでに注意を払う消費者だっているわけです。そのため、PGもJNJもトリクロサンの使用を徐々に止めています。

トリクロサン問題についてはFDA(米食品医薬品局)が9月に結論を出すそうです。
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PGの週足チャートです。2016年はディフェンシブ銘柄に投資資金が集中しているため、堅調に推移しています。
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JNJはレンジ相場のレジスタンス(上値抵抗線)を試す展開になっています。105ドルのラインをブレイクアウトすれば新波動を形成します。
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日用品大手のコルゲート(CL)の週足チャートです。61~68ドルのレンジ相場を形成しています。レジスタンスをブレイクアウトし、70ドルを突破するようなら新波動を形成します。

三社のチャートを眺めると退屈な銘柄の退屈なチャートっていう感じで、トリクロサンの影響はほとんどないように思います。

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