バフェット太郎です。

じぶん銀行が公表した『資産運用に関するアンケート』によれば、ビジネスパーソンの5人に1人は貯蓄ゼロと悲惨な現状が明らかになりました。ちなみに、同調査は全国のビジネスパーソン男女500名(20代~40代)を対象にしており、50代以上は対象外となっています。

【現在の貯蓄額】
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現在の貯蓄額で最も多かったのは、「100万円以上300万円未満」の18.2%で、次いで「貯蓄ゼロ」が17.4%と多かったです。しかし、「100万円未満」の合計は41.2%だったことから、ビジネスパーソンのおよそ半数が貯蓄額100万円未満だということです。

一方で、「1000万円以上」の割合は15.2%と、7人に1人の割合で1000万円以上保有しているそうです。

【2020年の目標貯蓄額】
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2020年の一年間の目標貯蓄額は「100万円以上300万円未満」が36%と最も多く、次いで「50万円以上100万円未満」が24.2%と続いています。

ただし、一年間で100万円の貯蓄をしようと考えると、毎月8万3000円も貯蓄しなくてはならず、多くのビジネスパーソンにとって困難です。また、一年間の目標貯蓄額が200万円であれば、毎月16万6000円も貯蓄しなければならないため、年収400~500万円程度の平均的なビジネスパーソンでは不可能です。

従って、多くのビジネスパーソンは現実が見えていないことがわかります。

【年収比較】資産運用をしている人の割合
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「年収別資産運用の有無」のグラフを眺めると、年収が高い人ほど資産運用を行っていることがわかります。これは、年収が高い人ほど余裕資金が生まれやすいほか、学歴や金融リテラシーが高いことを背景に資産運用に肯定的であるためです。

一方で年収の低い人ほど資産運用に消極的で、「リスクがある(69%)」とか「知識がないと失敗する(68%)」「難しい(33.3%)」といったネガティブなイメージを抱いているようです。

さて、過去を振り返ると、世界の株式市場の時価総額は長期的に見れば一貫して上昇を続けており、2019年12月末時点のそれは約90兆ドルと、16年前の2003年12月末の約30兆ドルから三倍に値上がりしています。

こうしたことから、年収と金融リテラシーの高い人ほど、資産運用をすることで資産を増やし続ける一方、年収と金融リテラシーが低い人ほどまともな貯蓄をすることすらできずに老後を迎えてしまうことが予想されます。

とはいえ、資産運用は彼らが思っているほどリスクが高いわけではありませんし、難しいものでもありません。事実、多くの著名投資家らは個人投資家にS&P500インデックスファンドや全世界株インデックスファンドへの積立投資を推奨しており、これらは特別難しい投資対象ではありません。

また、S&P500インデックスファンドや全世界株式インデックスファンドに投資した場合、「株が紙くずになる」といった極端なリスクを回避することができるほか、少額から投資することが可能です。

そのため、毎日のタバコやラテを止めるなど小さな消費を止めることができれば、たとえ年収と金融リテラシーが低くても立派な資産形成を始めることができます。

仮に毎日500円の節約を一カ月続け、毎月1万5000円を年利7%で40年間運用し続けることができれば、およそ3700万円もの資産を築くことができるのです。従って、多くのビジネスパーソンは年収の低さなど気にせずに、今からすぐに資産運用を始めた方が賢明です。

グッドラック。

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