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バフェット太郎です。

米週刊投資情報誌『バロンズ』で、メリル・ウィトマー氏がベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)を推奨しました。

ウィトマー氏は米資産運用会社イーグル・キャピタル・パートナーズ代表で、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイの社外取締役でもあります。

彼女の投資スタイルは典型的なバリュー投資で、本質的な価値よりも割安な価格で取引されている会社や、バフェット氏やフィリップ・フィッシャー氏のように、優れた経営陣のいる会社を選好する特徴があります。

ベッド・バス・アンド・ビヨンドは1971年に創業された老舗の家具・インテリア小売りチェーン大手で、寝室、浴室、台所などの生活雑貨を低価格で販売しています。

【ベッド・バス・アンド・ビヨンドの業績推移】
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過去10年の業績推移を眺めると、堅調な売上高に対して、営業利益と純利益がズルズルと減少していることがわかります。これは主に、ネット通販最大手アマゾン・ドットコム(AMZN)に顧客を奪われたためです。また、業績悪化に伴い店舗の閉鎖を余儀なくされているので、今後は売上高の減収が予想されています。

しかし、新CEOとして米小売り大手ターゲット(TGT)出身のマーク・トリトン氏が着任したことで、将来の期待が高まっています。

同氏は当時既存店売上高が芳しくなかったターゲットの商品政策責任者(小売業では二番目に重要なポジション)として入社すると、わずか一年で既存店売上高を1%増やし、翌年さらに約5%増やすなど、抜群の経営センスを持っています。また、その前は百貨店大手のノードストロームで自社ブランド事業を担当し、やはり売上高が劇的に増えています。

加えて、トリトン氏は報酬の多くを自社株で受け取ることを希望しています。これは、トリトン氏がそちらの方が有利だと考えていることにほかならず、業績改善への自信の表れだと捉えることができます。

【ベッド・バス・アンド・ビヨンドのキャッシュフロー推移】
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過去10年のキャッシュフロー推移を眺めると、本業の儲けを表す営業キャッシュフローは黒字が続いていることがわかります。また、投資支出が増えていないので、フリーキャッシュフローもしっかりと生み出していることもわかります。

トリトン氏はノードストロームで商品の改善と自社ブランド製品のコスト削減により、利益率を改善させる術を知っているほか、ターゲットで実店舗とネット通販を融合させた次世代型の小売業を構築する方法がわかっています。

そのため、ベッド・バス・アンド・ビヨンドは今後、利益率が改善することでEPSが大きく上昇するほか、実店舗とネット通販をテコ入れすることで売上高が成長軌道に乗れば、PERの上昇も期待することができます。

仮に利益率が現在の3%から6%に改善するだけでEPSは2ドルから4~5ドルへ、PERは現在の7~8倍が、10~15倍になれば、株価は40~75ドルと、現在の15ドルから三倍以上値上がりすることが期待できます。

【ベッド・バス・アンド・ビヨンド(2010-2020)】
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ただし、既存店売上高が改善し、成長ストーリーが実現するまでにはしばらく時間がかかるので、投資家は値上がりするまで忍耐強く保有し続ける必要があります。

グッドラック。



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