バフェット太郎です。

日本テレビ系のNNNの報道によれば、ロシアで外貨建て住宅ローンの返済に苦しむ市民が銀行に押しかけて騒ぎになっているとのこと。原油安を背景にロシアルーブルは暴落しており、ドル建て住宅ローンの返済が困難になっているようです。市民は銀行側に対し、返済条件の見直しなど対応を求めているそうですが、銀行側は一切応じていません。また、債務者団体によると今後、およそ1万7500世帯が家を失う可能性があるようです。

ヤフーのコメント欄を見てもわかる通り、ぼくたちはすぐに「外貨建てローンを組む方が悪い」と情弱なロシア人を笑い者にしますが、これは強者の論理です。プーチン大統領の支持率が異常に高いことからもわかる通り、ロシアは情報操作されています。また、プーチン大統領に批判的なジャーナリストが殺害されるなど、報道規制も厳しいです。そうしたことからあらゆる面で情報が乏しいということは容易に想像できると思います。

つまり、日本人が「不確実性の高い外貨建てローンを組むのはあり得ない」というのは情報強者の論理であって、情報弱者のロシア市民には仕方のないことだってあるのです。

例えば、アフリカでは毎年何十万人もの子どもたちがマラリアに感染して亡くなっています。マラリアの感染を阻止させるためには蚊帳の中で寝れば良いのです。しかし、政府から無料配布された蚊帳も使い方がわからなければただのゴミです。また、無料であるが故に効果がないと判断されて使ってもらえなかったり、彼らが蚊帳を転売して食べ物を買おうと考えたっておかしくないわけです。

ぼくたちにとって「蚊帳の中で眠るだけで命が守られる」という当たり前のことも、アフリカの人々には通用しないのです。それをぼくらはアフリカ人は何て情弱なんだと笑うことができるでしょうか。

アフリカの話は極端な例ですが、ロシア市民もロシアルーブルは政府が買い支えると信じていたって何もおかしくないわけです。だからぼくたちは「外貨建てローンを組む方が悪い」とか「蚊帳の中で寝れば良いだけなのに」は強者の論理であることを認識するべきでしょう。

さて、情報強者の目線から相場を占えば、ルーブルは依然として弱気トレンドを維持しています。
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チャートはドルルーブル相場です(上に行けば行くほどドルが高く、ルーブルが安くなります)。

トレンドは強気のトレンドチャネル(ドル高ルーブル安)を形成しています。ルーブルはチャネルの下限である1ドル72ルーブルを目指して高くなるかもしれませんが、割り込まず、反発するようならルーブル安相場は継続されます。原油相場が依然として低迷していることから、ルーブルが買われることは難しいと思います。

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