バフェット太郎です。

【ダウ平均:日足】
1
中国発の新型コロナウイルスによる感染拡大を受けて、1月31日のNYダウ株式市場は前日比-603.41ドル(-2.09%)の2万8256.03ドルと急落して取引を終えました。

ダウ平均は50日移動平均線を下回ったことで、200日移動平均線である2万7023.12ドルをターゲットに下落する可能性が高まりました。これまで急ピッチで株価が上昇していたことを考えると、調整局面は必然であるわけですが、仮に200日移動平均線水準まで下落したとしても2万7000ドルであるわけですから、これを安いと考えるか高いと考えるかは投資家によってバラバラかもしれません。

【新型コロナウイルスによる感染者数と死亡者数の推移】
2
(出所:厚生労働省

厚生労働省が発表した新型コロナウイルスによる感染者数と死亡者数はそれぞれ9692人と212人、そして致死率は2.2%となっています。

また、中国湖北省が新たに発表した数字を加えると、感染者数は1万1000人と1万人の大台を突破したほか、死亡者数は258人、致死率は2.3%に上昇しました。

病院が大混雑していて受診できない人たちが大勢いることを考えれば、感染者数はこれよりもずっと多いだけでなく、家庭内での感染拡大が懸念されます。また、感染者が受診できないまま死亡した場合、それをコロナウイルスによる死亡とは断定できないため、致死率は実際よりも少なくなっている可能性もあります。

これを受けて米政府は「公衆衛生の緊急事態」を宣言し、湖北省から帰還した米国人を2週間隔離するほか、中国に滞在歴がある外国人は入国を拒否するとのこと。隔離命令が出るのは50年ぶりのことです。

さて、上海総合指数は1月24日に春節を迎えて休場となっているので”時”は23日の「感染者数571人、死亡者数17人、WHO緊急事態宣言見送り」から止まったままです。

【上海総合指数:日足】
5
中国株式市場は2月3日(月)から再開されるわけですが、経済的打撃かアジア諸国よりも小さいはずの米国市場が急落していることを考えると、中国市場の打撃はそれ以上が予想されます。

ちなみに、23日終値か31日終値までの騰落率はダウ平均-3.1%、日経平均株価-2.5%、韓国総合株価-5.7%となっていることから、中国株も急落することが確実視されています。

そのため、今、投資家が期待していることは、中国当局による大量の資本注入と金融緩和策です。また、コロナウイルス感染拡大阻止に向けた明るいニュース(ワクチンの完成)なども期待されています。

【上海総合指数:週足】
7
6%以上の暴落を想定した場合、目先のターゲットは2733.92ポイント(-8.2%)、それをさらに下回れば2440.91ポイント(-18%)が予想されます。

これが短期的な調整局面となるのか、あるいは強気相場の終わりの始まりとなるのかは誰にもわかりません。そのため、投資家はタイミングを見計らって売買を繰り返すのではなく、一握りの優良株やS&P500インデックスファンドに投資したら配当を再投資し、忍耐強く保有し続けた方が賢明です。

グッドラック。



にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします 
SPONSORED LINK