バフェット太郎です。
投資会社ソフトバンク・グループが第3四半期決算を発表しました。内容はまずまずでした。
【ソフトバンク・グループ:第3四半期決算】
売上高は7兆0898億円と、前年同期比1.1%の減収でした。
営業利益は130億円の赤字と、2四半期連続の赤字に沈みました。
純利益は4766億円と、前年同期比69%の減益でした。
【営業利益】
営業利益が赤字になった主な要因は、投資事業であるSVF(ソフトバンク・ビジョン・ファンド)が7978億円の赤字が響いたためです。
ただし、孫正義社長はかねてから「株主価値の最大化」を目指しているため、株主は業績ではなく「株主価値」に注目する必要があります。
【株主価値:第2四半期(上)第3四半期(下)】
ソフトバンク・グループの株主にとって最も重要な指標である「株主価値」は25兆円と、第2四半期の20兆円と比べて5兆円増加していることがわかります。つまり、わずか3ヶ月で25%も株主価値が増加したことになるわけです。
株主価値が増加した主な要因は、アリババ・グループとスプリントの株価上昇が寄与したためです。アリババ・グループの株式価値は16兆1000億円と、前期の12兆2000億円から3兆9000億円(+32%)増加したほか、スプリントのそれはTモバイルとの合併承認を受けて9000億円(+39%)増加しました。
この二社の株価が値上がりしたことが、株主価値の増大に寄与したためです。
言い方を変えれば、孫正義氏が重視する「株主価値の最大化」とは、今後アリババグループの株価次第で大きく左右されると言えます。
【アリババ・グループ(BABA):週足】
アリババ・グループの週足チャートを眺めると、強気のトレンドチャネルを形成していることから、ソフトバンク・グループに追い風が吹いていることがわかります。ただし、目先は中間レジスタンス(上値抵抗線)を上にブレイクアウトすることができるかどうかが試されます。
【アリババ・グループ(BABA):日足】
アリババ・グループの日足チャートを眺めると、三角保ち合いを形成していることがわかります。これは、上下の幅を次第に収縮していき、最終的には上下どちらかに大きく放たれることを示唆しています。
中国発の新型コロナウィルスの感染拡大を巡るリスク懸念と、当局による景気刺激策への期待感も高まっていることから、どちらにも振れやすく、注意深く見極める必要があります。
いずれにせよ、ソフトバンク・グループの株主価値はアリババ・グループの株価次第であることから、リスクの高い投資対象であると言えます。
グッドラック。
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