バフェット太郎です。

将来の政策金利の見通しを巡って、FRB(米連邦準備制度理事会)と投資家との間でギャップが生まれています。つまり、FRBの政策決定は株式市場にネガティブ・サプライズを与えかねません。

FRBが19日に発表した1月28・29日のFOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨によれば、中国発の新型コロナウィルスの感染拡大を懸念しているものの、米経済の先行きに対しては楽観的な見方をしており、当面の間、政策金利は現行水準を維持するとの姿勢を示しました。

また、クラリダFRB副議長は20日、CNBCのインタビューに対し、「米労働市場は過去50年間で最も力強く、インフレ率はFRBの目標に近い水準にある」とし、「米経済が失速する兆しは出ていない」と楽観的な見方を示しました。

その一方で、CMEフェドウォッチによれば、市場が予想する2020年の利下げ確率は85.9%と大半の投資家が利下げを予想しているようです。

【市場が予想する利下げ確率】
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また、グラフを眺めると、FOMCが予定されている12月16日の予想政策金利は「1.50-1.75%」が14.1%、「1.25-1.50%」が32.9%、「1.25%以下」が53.0%であることから、およそ半数の投資家が年内2回の利下げを予想していることがわかります。

【米2年債利回り(上)政策金利(下):1990-2020】
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(※グレーは米2年債利回りの下落局面を示しています。)

過去二回の利下げ局面を振り返ると、いずれも米2年債利回りが下落を始めた後に政策金利が下落し始めていることがわかります。これは、FOMCの日程が予め決められているためで、市場の動きよりも遅くなるのは必然です。そのため、米2年債利回りは政策金利の先行指標となります。

さて、そんな米2年債利回りの週足チャートを眺めると、50週移動平均線1.78%に対して、200週移動平均線1.74%と間もなくデッドクロスを形成しようとしていることがわかります。

過去20年を振り返ると、米2年債利回りのデッドクロス形成後、金利は暴落(価格は高騰)していたため、米2年債利回りと政策金利の間でギャップが生まれることが予想されます。

過去二回の下落局面(2000年と2007年)はそのギャップを埋めるようにFRBがその後利下げに動いていたわけですが、今回、FRBが頑なに金利を現行水準で維持すれば、株式市場にネガティブ・サプライズを与えかねません。

とはいえ、FRBが利下げに踏み切れば強気相場を維持することができるかというと、そういうわけでもありません。過去を振り返ると政策金利が下落し始めると、その後リセッション(景気後退)入りしたため、いずれにせよ米国の景気拡大期は近い将来終焉を迎えてしまう可能性が高まっています。

【政策金利の推移とリセッション:1954-2020】
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(※グレーはリセッションの時期を示しています。)

過去66年を振り返ると、利下げの後にリセッションしていることがわかります。ただし、すべての利下げ局面でリセッション入りしているわけではないため、「利下げ=リセッション」の法則は100%の確率で当たるというわけではありません。

また、過去のリセッション直前で見られた原油価格の急騰も見られないため、景気拡大が続く可能性は決して低くありません。

なぜ、原油価格が高騰するとリセッション入りするのかと言えば、ガソリン価格が値上がりすることで耐久消費財などへの消費支出が減少し、消費が落ち込めば企業業績が悪化し、業績が悪化すれば株式市場と労働市場が悪化し、株式市場と労働市場が悪化すれば消費が落ち込み、消費が落ち込めば企業業績がさらに悪化する…という負の連鎖に陥るためです。

まとめると、債券市場は景気後退を示唆し、労働市場と原油市場は景気拡大を依然として示唆しています。一方の市場がもう一方の市場に大きな影響を与えるため、両方の市場を注視する必要があります。

バフェット太郎が考えるシナリオは、FRBの利下げが資産市場のバブルをさらに加速させ、原油価格が急騰した後、景気拡大が終焉するというものです。

【原油先物価格:週足】
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多くの投資家は原油価格に悲観的な見方をしていますが、チャートを眺めると強気のトレンドチャネルを形成しており、大きく反発することが期待できます。当然、エネルギー株も大暴騰します。

グッドラック。




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