バフェット太郎です。

FRB(米連邦準備制度理事会)は臨時のFOMC(連邦公開市場委員会)を開き、政策金利を0.5%ポイント引き下げ、1.00~1.25%にしたことで市場に衝撃が走りました。

定例のFOMCは3月18日を予定していたため、それを待たずに前倒しで利下げを決定したわけですが、こうした臨時のFOMCで利下げを決定するのは金融危機直後の2008年10月以来、およそ11年半ぶりのことです。

FRBが0.5%の利下げに踏み切ったことで、株式市場は一時急騰する場面もありましたが、結局は前日比785.91ドル(2.94%)安の2万5917.41ドルと下落して取引を終えました。

利下げをしたにも関わらず株価が急落した主な要因は二点あります。

まず、一点目はFRBのパウエル議長が記者会見で、「新型コロナウイルスが経済に及ぼす驚異は短期的には解消しない」と警告したためです。

そもそも、今回の利下げは新型コロナウイルスの感染拡大が、世界経済に大きな打撃を与えることに対処するための措置であるわけですが、FRBが0.50%の大幅な利下げに踏み切ったところで、コロナウイルスの感染拡大が止まるわけではないので、利下げの効果は限定的だと受け止められたのです。

二点目は、過去に答えを求めれば、FRBが大幅な利下げに踏み切ると米経済がリセッション(景気後退)入りしていたため、今回も同様にリセッション入りする公算が大きいと考えられたことも株価を押し下げました。つまり、FRBの0.5%の利下げは、「米経済がリセッション入りする可能性が高い」というメッセージとして受け止められたわけです。

【米政策金利:2000-2020】
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事実、過去20年を振り返ると2000年と2007年にFRBが大幅な利下げをすると、米経済はリセッション入りしていたことがわかります。

そのため、このまま金利の下落に歯止めが掛からなければ株価はズルズルと値を下げ、リセッション入りする公算が大きいというわけです。

【市場が予想する4月の利下げ確率】
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ちなみに、CMEフェドウォッチによれば、市場が予想する4月FOMCの利下げ確率は55.7%と、大半の投資家が利下げが実施されると予想しています。

【市場が予想する12月の利下げ確率】
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ただし、12月の金利予想を眺めると、多くの投資家らはその後も0.75~1.00%で留まると予想しています。つまり、過去とは異なり、金利の下落には歯止めが掛かると予想しているわけです。

仮に金利の下落に歯止めがかかれば、それは米経済が持ち直すことを意味するため、株価のトレンドは反転して上昇することが期待できます。

そのため、未だリセッション入りするかどうかはハッキリしません。いずれにせよ注意深く精査する必要があります。

ところで、仮にこのまま金利が下落しても値上がりが期待できるセクターがあります。それが金鉱株セクターです。

【米2年債利回りとバリック・ゴールドの推移】
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チャートは米2年債利回りと産金世界最大手の加バリック・ゴールド(GOLD)の株価推移です。

チャートを眺めると、米2年債利回りの下落局面で金鉱株が大きく上昇していることがわかります。これは、利息の生まない金は、金利上昇局面に弱含みしやすい一方、金利の下落局面では相対的な魅力が増すため大きな値上がり益が期待できるからです。

とりわけ金鉱株はレバレッジ効果が期待できるため金よりも大きな値上がり益が期待できます。

【金鉱山会社のレバレッジ効果】
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上のグラフは金価格を三つの変数に分けて金鉱山会社の利益を比較したものになります。

たとえば、金価格が1000ドル、採掘コストが900ドルの場合、金鉱山会社の利益は100ドルになります。しかし、金価格が1.5倍の1500ドルに値上がりすれば、採掘コストが900ドルと同じなら、金鉱山会社の利益は600ドルと6倍に増加します。 さらに金価格が3000ドルまで上昇すれば、採掘コストを900ドルとした場合、利益は2100ドルと、利益は21倍にも増えるわけです。 (※もちろん、採掘コストは変動するため一定であり続けるわけではありません。)

つまり、金価格が値上がりすれば、金鉱山会社はレバレッジ効果が期待できるため、金よりも大きな値上がり益が期待できるというわけです。

とはいえ、現在の政策金利が1.00~1.25%であり、最大で四回までしか利下げに踏み切れないことを考えると、金鉱株の強気相場は短期間で終わる可能性が高いです。

グッドラック。



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