バフェット太郎です。

原油価格が一時前日比27.3%安の30.01ドルと大暴落しました。

OPECプラスの減産協議が決裂したことに加えて、サウジアラビアが4月から日量1000万バレルを超える増産体制に入ることが嫌気されました。これまでサウジアラビアは原油価格を下支えするために、自主的に必要以上の減産をしてきました。

石油市場の安定を主導してきたOPECの盟主サウジアラビアが大幅な増産に転じたことは、サウジアラビアの「宣戦布告」にほかならず、米国やロシアを巻き込む世界的なシェア争いが再び激化することを意味します。

ちなみに、IEA(国際エネルギー機関)によれば、2019年の石油生産は日量で米国が1721万バレル、ロシア1159万バレル、サウジアラビア980万バレルとなっています。

原油の生産量が増加することが予想される一方、新型コロナウイルスの感染拡大を巡って、ヒトやモノの移動を制限する動きが相次ぐなど、航空燃料やガソリンといった輸送用エネルギーの消費が大きく鈍化することが予想されています。

つまり、供給過剰状態がしばらく続く見通しであることから、原油価格は大暴落しているというわけです。

【原油先物価格:2015-2020】
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原油価格はおよそ4年ぶりの安値を付けていて、今後、2016年の安値26.05ドルをターゲットにさらに下落する公算が大きいです。

【主要産油国・地域の原油生産コスト】
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(出典:日本経済新聞

主要産油国・地域の原油生産コストを眺めると、生産コストが30ドルを下回っているのはサウジアラビアの一カ国だけで、その他は40ドルを上回っています。原油価格が30ドル台では多くの産油国で損益分岐点を下回るため、生産コストの低い一部の油田を除いて多くの地域で生産が停止すると予想されます。

【中東産油国における財政収支均衡原油価格】
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(データ出所:IMF

ちなみに、中東産油国における財政収支の均衡点は多くの国々で50ドルを上回っているため、原油安が続けば財政赤字が拡大することが予想されます。

【原油先物価格:1983-2020】
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ちなみに、原油先物価格の長期チャートを眺めると、原油価格の暴落を受けてロシアは二度破綻していることがわかります。そのため、今回の原油安も産油国の混乱を招くことは必至です。

また、世界の投資マネーは債券市場に流入しており、米2年債利回りは一時0.29%と大幅に下落(価格は急騰)しました。政策金利が1.00~1.25%であることを考えると、投資家らは3月18日のFOMCで0.75%の追加利下げがあることを織り込んでいます。

仮に075%の利下げが実施されれば、FRBはわずか一カ月の間で1.25%の利下げに踏み切ることになります。これは、FRBが米経済のリセッション(景気後退)入りを想定していることを示唆するものとして投資家らに受け止められます。

金利が下落すれば、安全資産である金やビットコインが注目されますが、パニックによる信用収縮はそうした資産市場にもマイナスの影響を与え、換金売りを加速させかねません。そのため、パニックの初期段階では金やビットコインも暴落する公算が大きいです。実際、2008年の金融危機でも金先物価格は急落していました。

しかし、パニックが収まればそれ以上換金売りする必要はありませんし、その時点では多くの投資家が換金売りできるほどのポジションすら持っていないため、投資マネーの巻き戻しが起こります。つまり、金やビットコインといった安全資産の大暴騰はまさにそこから起こるわけです。

【S&P500種指数:2008-2009】
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たとえば、金融危機の時、S&P500種指数が底打ちしたのは2009年3月でした。

【金先物価格:2008-2009】
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しかし、安全資産の金が底打ちしたのは2008年11月で、S&P500種指数よりも四カ月早く底打ちしています。

【ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF(GDX):2008-2009】
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金鉱株ETFのヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETFも金価格と同様に2008年11月に底打ちしています。

こうしたことから、パニックにおいて金や金鉱株、ビットコインなども暴落する公算が大きいものの、株式よりも早く底打ちし、強気相場入りすることが期待できます。

グッドラック。



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