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バフェット太郎です。

トランプ政権と与野党の議会指導部が新型コロナウイルス対策(大型景気刺激策)で最終合意しました。同日中にも上下両院で可決し、その後トランプ大統領が署名して正式に施行されます。

大型景気刺激策の規模は2兆ドルで、米GDP(国内総生産)のおよそ一割に達する規模で、2008年の金融危機後の経済対策規模7000億ドルのおよそ三倍規模となります。

また、今回の法改正でFRB(米連邦準備制度理事会)に新たに4兆ドルの資金供給能力が生まれるので、合計6兆ドル分の景気刺激策効果が期待できます。

大型景気刺激策の柱である「現金給付策」は、大人1人あたり最大1200ドルが給付されるそうです。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、企業は従業員のリストラに動いているので、4月に発表される3月の雇用統計で大量の失業者が発生することが予想されています。

失業者の中には貯金がほとんどなく、家賃が払えずに家から追い出される人も出てくることが予想されるので、今回の「現金給付策」はそうした人々にとって命綱となり得ます。

また、「企業支援策」は約9000億ドルと、当初予定の5000億ドルから大幅な積み増しが決定しました。内訳は、飲食やホテルなど、新型コロナウイルスの影響を最も受ける業界に5000億ドルの融資枠を設けるほか、航空会社に300億ドルの資金支援を、そして、中小企業には従業員の給与支払いを政府が肩代わりするとして3670億ドルが用意されました。

ちなみに、政府が肩代わりした資金については、企業が従業員の雇用を「コロナショック」後も維持すれば、返還する必要がないとしています。

かねてから民主党は「企業向けの支援が手厚い一方で、個人への支援が少なすぎて不公平だ」と主張していましたが、支援金を経営者の報酬増に使わないことや自社株買いに充てないこと、そして使途は議会が監視するなどの条件が付け加えられて合意しました。

ただし、この合意が伝わってもダウ先物はほとんど上昇しませんでした。これは、合意をすでに織り込んでいたからで、合意後は「理想買い」の後の「現実売り」が出やすいからです。そのため、バフェット太郎はこれが底打ちだとは考えていなくて、概ね4月~8月にかけて「二番底」「三番底」を形成し、下値を固めてから底打ちするだろうと考えています。

【ダウ平均の未来予想図】
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イメージとしてはこのようなチャートになると思います。ちなみに、上記のチャートは「トリプルボトム」ですが、これが「ダブルボトム」で底打ちする可能性もありますし、あるいは「逆ヘッド&ショルダー」となって、底値を深掘りする可能性もあります。いずれにせよ、少しずつ下値を固めるような感じになるということです。

ただし、概ね底値圏で推移していることを考えれば、多くの個人投資家にとって言えば、今が絶好の買いタイミングであり、コツコツと積立投資するには最適な期間です。言い方を変えれば、弱気相場がまだしばらく(4月~8月頃まで)続くことが予想されるので、急いで全力買いに走る必要もないということです。

また、弱気相場から強気相場へ反転する局面では、大きな値上がり益だけでなく、高い配当利回りも期待できます。

ちなみに、こうしたキャピタルゲイン(値上がり益)とインカムゲイン(配当収入)の両取りをする投資アイディアは、2012年のベストセラー『Get Rich With Dividends(配当金でお金持ちになる)』の著書マーク・リクテンフェルド氏による配当投資専門のニュースレター「Oxfordインカム・レター」が参考になると思います。同氏はウォールストリート・ジャーナルやバロンズなどにも度々寄稿しています。

彼の推奨する銘柄には、優良株でありながら割安で不人気な高配当株が度々紹介されています。つまり、株価の反発によるキャピタルゲイン(値上がり益)と高配当が同時に見込めるなど、大きなリターンが期待できるのです。

【オックスフォード・トレーディング・ポートフォリオとS&P500種指数のリターン推移】
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事実、1996年から2015年末までの20年間、「Oxfordインカム・レター」で提唱する”独自の投資法”を実践した「オックスフォード・トレーディング・ポートフォリオ」はS&P500種指数を大きくアウトパフォームしています。

ただし、減配の可能性の高い高配当株も含まれているので、必ずしもリクテンフェルド氏が推奨する銘柄が儲かるというわけではありません。(バフェット氏ですら百戦百勝ではないのですから。)

いずれにせよ、キャピタルゲインとインカムゲインの両取りができるという投資アイディアは一考の価値があると思うので是非参考にしてみてください。リクテンフェルド氏から無料で提供されている「永久に持っておきたい6つの高配当株レポート」はこちらからどうぞ。

グッドラック。

(参考:「Oxfordインカム・レター」)

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最新の動画「米議会難航?! FRBがバブルの引き金を引く!!」では、超大型景気刺激策の行方と、FRBがバブルの引き金を引いたことについて解説しています。

追記:トランプ政権と与野党の議会指導部が景気刺激策で最終合意に達したので、同日中にも上下両院で可決し、その後トランプ大統領の署名によって早期実施となる見通しです。

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