バフェット太郎です。

米投資新聞ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が続く中で、金地金や金貨などの金現物が不足しているとのこと。これは将来の金価格急騰を予見するものです。

【金先物価格:週足】
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深刻な金不足を受けて、金先物価格の先週の上昇率は9.46%と急騰し、およそ7年ぶりの高値に迫る場面がありました。ちなみに、週間上昇率が9%を上回るのは金融危機以降でははじめてで、過去20年を振り返ると三度しかなく、いずれもドットコムバブル崩壊と金融危機の直後でした。これは、金が安全資産として見られていることを裏付けるものです。

ただし、株式市場の暴落局面では投資家たちが株の損失を埋めるための「換金売り」に迫られるため、金も例外なく売り叩かれます。(実際、2008年の金融危機でも今回のコロナショックでも金は暴落しました。)

さて、今回の「コロナショック」は安全資産として金の魅力が増し、需要が拡大することが見込まれています。これに加えて、ペルーや南アフリカなどでは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて鉱山が相次いで閉鎖されていることから供給量が減少することが予想されています。

原油先物価格が大暴落している背景には、新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞が需要の縮小に繋がるほか、「OPECプラス」で減産協議が決裂したことに加えて、OPECの盟主サウジアラビアが増産に転じたことで供給の拡大が挙げられます。つまり、石油先物市場では「需要の縮小と供給の拡大」が見られているということです。

一方で、金先物市場では、経済危機を受けて金への需要が高まっていることに加えて、産金会社が操業を一時停止していることで供給が減少する見通しですから、「需要の拡大と供給の縮小」が見られているのです。つまり、将来、金価格の大暴騰が予想され得るわけです。

【金先物価格:2008-2020】
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金先物価格の長期チャートを眺めると、「カップ・ウィズ・ハンドル」を形成しつつあることがわかります。これはティーカップのようなカタチをしていることからその名が付いたチャートパターンなのですが、1923ドルの最高値付近まで到達したら、一時的な利食いと調整を経て、再び最高値をトライし、ネックラインを上にブレイクアウトすれば、カップの縦幅だけ上昇が期待できるというものです。

そのため、3540ドル水準が金のターゲット(目標価格)になり得ます。また、金鉱株はレバレッジ効果が期待できるので、金価格よりも大きな値上がり益が期待できます。

【金鉱山会社のレバレッジ効果】
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上のグラフは金価格を三つの変数に分けて金鉱山会社の利益を比較したものになります。

たとえば、金価格が1000ドル、採掘コストが900ドルの場合、金鉱山会社の利益は100ドルになります。しかし、金価格が1.5倍の1500ドルに値上がりすれば、採掘コストが900ドルと同じなら、金鉱山会社の利益は600ドルと6倍に増加します。 さらに金価格が3000ドルまで上昇すれば、採掘コストを900ドルとした場合、利益は2100ドルと、利益は21倍にも増えるわけです。

つまり、金価格が1000ドルから3000ドルと3倍に値上がりする一方、金鉱株の利益は21倍にもなるため、大きな値上がり益が期待できるというわけです。

ただし、金鉱株が本格的に大暴騰するのは、新型コロナウイルスの感染拡大が収束し、本格的に操業が再開されてからにはなるので、金よりも遅れると思います。

グッドラック。

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