バフェット太郎です。

今から一年前の2020年2月、米国株式市場は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)をきっかけに大暴落しました。

【ダウ平均:2019-2021】
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コロナショックによる株式市場の暴落を受けて、多くの個人投資家の富が失われたほか、経験の浅い未熟な投資家ほど「損切りすべき」とか「今は投資を控えるべき」と悲鳴を上げていました。

しかし、富とは強気相場の中から生まれるのではなく、弱気相場の中で生まれますから、暴落局面や弱気相場は投資をはじめる絶好の機会なのです。

もちろん、先行き見通しが暗い中で投資をはじめることは誰にとっても心地の良いものではありません。しかし、こうした「産みの苦しみ」があるからこそ富は生まれてくるのです。言い方を変えれば、弱気相場とは多くの個人投資家にとって絶好の投資チャンスだと言えるのです。

たとえば、個人投資家の中には「株式市場に”暴落”さえ起らなければ、誰でもお金持ちになれるのに」と考えている人も少なくないと思います。たしかに、株式市場の大暴落によって投資家の富が失われることを考えれば、暴落が起こらなければ富は失われることなく、大きく増やすことができそうです。

しかし、1929年の世界恐慌によって株式市場が大暴落した「現実のリターン」と、世界恐慌が起こらずに株価が横ばいで推移した「架空のリターン」を比べると、「現実のリターン」の方が長期リターンがはるかに良かったのです。

そもそも、1929年の世界恐慌では民間企業や銀行が相次いで経営破綻し、失業率は25%に上昇、ダウ平均は直近の高値381ドルから89%安の41ドルと大暴落しました。(ちなみに、ダウ平均が381ドルに回復するのは、25年後の1954年12月のことでした。)

【ダウ平均:1928ー1932末】
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この時、多くの投資家が富を失っただけでなく自殺者数も急増したので、「株価なんて暴落しない方が良いに決まっている」と考えるのは自然です。

しかし、1929年9月から1954年にかけて、暴落が起こらなかった「架空のリターン」が年平均4.1%だったのに対して、暴落が起きた「現実のリターン」は年平均6.2%と、現実が架空を2.1%ポイントも上回ったのです。

なぜ、暴落や弱気相場が起こる「現実のリターン」の方が「架空のリターン」より高いのか?というと、株価が暴落すれば配当利回りが高くなるので、配当を再投資した分の株が次の強気相場の成長エンジンとなって、加速度的に資産を増やしてくれるからです。

とはいえ、暴落や弱気相場が「富を生む」絶好のチャンスだとしても、誰もが悲観的になっている中で、配当を再投資したり、積立投資を続けることはなかなかハードルが高いです。

実際、一年前のコロナショックを振り返ると、配当を再投資や積立投資を続けることができた人たちは少なかったです。彼らは配当を再投資しても、あるいは積立投資しても、それはまるで砂漠に水をあげるようなものだと考え、絶好の買い増しチャンスを逃してしまったのです。

では、どうすれば暴落や弱気相場といった絶好のチャンスを逃すことなく、配当を再投資したり、積立投資をすることができるのか?というと、たとえば、S&P500ETFに積立投資する場合は、証券会社の自動積立サービスを利用すれば機械的に積立投資を続けることができます。

また、個別株を暴落局面で拾いたいと考えるなら、連続増配株など一握りの優良株を選択すると良いと思います。連続増配株は減配リスクが他の銘柄よりも低いだけでなく、競争優位性の高いビジネスモデルを背景に、安定したキャッシュフローが見込めますから、長期で保有することに最適だからです。

ちなみに、具体的な優良株を探したい場合は「モトリーフール」 が参考になると思います。「モトリーフール」は「優良企業の一部を忍耐強く保有することを推奨する」という強い主張を一貫して投資家に進言している、無料の米国株投資情報メディアです。

モトリーフール」のスペシャルフリーレポートでは、「2021年2月に注目の高配当米国株3選」のほか、「ディフェンシブな優良消費財銘柄3選」や「長期的に連続増配を続ける米国成長株3銘柄」など、すべて無料で読めますから参考にすると良いと思います。

グッドラック。
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