バフェット太郎です。
8日のNYダウ株式市場は前日比779.71ドル(3.44%)高の2万3433.57ドルと、急反発して取引を終えました。上昇した主な要因は、新型コロナウイルスの感染拡大が近く峠を超えるとの楽観的な見方が広がったためです。
【米国:新規感染者数の推移】
7日の米国の新規感染者数は3万3460人と、前日の3万1107人から増加しているものの、感染拡大が広がったスペインやイタリアでもそうですが、M字型のダブルトップを形成した後に増加数が減少していったため転換点が近いことが予想されています。
実際、感染者数が最も多いニューヨーク州では入院数の減少傾向が続いているそうです。
また、この日は急進左派でリベラル政策を掲げていたサンダース上院議員が米大統領選挙から撤退すると発表されたことも株式市場に追い風となりました。
サンダース氏はかねてから民間の医療保険を廃止し、公的国民皆保険の導入を訴えていたため、サンダース氏の撤退が伝わると、医療保険株が軒並み急騰しました。
ただし、これで民主党の大統領選挙候補が中道のバイデン氏になったことで、トランプ大統領は苦戦を強いられるかもしれません。ちなみに、バイデン氏は所得税・法人税の最高税率引き上げを掲げているため、株式市場にはマイナスです。
さらに、原油市場は大規模な協調減産の観測が強まったことで原油先物価格が急騰しました。
OPEC(石油輸出国機構)と非OPECで構成される「OPECプラス」が9日に会合を開くことに加えて、10日にはサウジの呼びかけでG20(20カ国・地域)がエネルギー相会合を開くため、9日の「OPECプラス」で減産協議がまとまるとの期待感が高まっています。
【原油先物価格:日足】
原油先物価格は前日比6.18%高の25.09ドルと急騰していますが、依然として50ドルを大幅に下回る低水準であることを考えると、エネルギー株が低迷するのは必至です。
ちなみに、米シェール企業の大半は生産コストが50ドル以上であるため、50ドルを下回り続ければ採算が取れないので、次々と経営破綻することが予想されます。
原油安の背景が米シェール企業による大幅増産であったことを考えると、米シェール企業が淘汰されることで供給量が抑えられるため、長期的に見ればエネルギー業界にとってプラス材料になります。
また、FRB(米連邦準備制度理事会)が3月に開催した二度の緊急FOMC(連邦公開市場委員会)の議事要旨を公表しました。
FRBは新型コロナウイルスの感染拡大に危機感を強めており、「雇用の最大化を達成する軌道に乗るまで、ゼロ金利政策を維持する」と考えていることが明らかになったことも株式市場に追い風となりました。ただし、ダウ平均に反落の兆しも見え始めています。
【ダウ平均:日足】
ダウ平均の日足チャートを眺めると、50日移動平均線に接近していることがわかります。瞬間的にこの50日移動平均線に到達するものの、これから経済指標や業績悪化が続くことを考えれば、反落する公算が大きいです。
【ダウ平均:週足】
ダウ平均の週足チャートを眺めると、200週移動平均線に達しつつあることがわかります。多くの投資家は先ほどの日足チャートの50日移動平均線、そして週足チャートの200週移動平均線を警戒していることから、これを目安として売りに転じる公算が大きく、米国株は二番底を目指すことが予想されます。
【S&P500トータルリターン:1990-2020】
1990年~2020年までのS&P500種指数のトータルリターン(配当再投資込みのリターン)を眺めると、長期的に見れば米国株は大きく上昇してきたことがわかります。
感染危機による経済活動の停滞と、株価の低迷を受けて、多くの投資家は先行き見通しに悲観的になっていますが、米国株式市場は長期的にみれば大きく上昇してきたわけですから、一握りの優良株やS&P500インデックスファンドに投資したら、忍耐強く保有し続け、配当を再投資し続けることは賢明な投資戦略です。
ちなみに、どういった優良株を買っていけば良いのかについてですが、「優良企業の一部を忍耐強く保有することを推奨する」という強い主張を一貫して投資家に進言している「モトリーフール」を参考にすると良いと思います。
「モトリーフール」 は1993年に、デビッド・ガードナー氏とトム・ガードナー氏の二人の兄弟によって設立され、投資関連ウェブサイトランキングでは、ウォールストリート・ジャーナルに次ぐ全米5位に位置する人気投資メディアです。
90年代半ば頃には三大投資ウェブメディアとして「モトリーフール」「ザ・ストリート・ドットコム」「マーケットウォッチ」が挙げられていました。
モトリーフールの由来はシェイクスピアの「お気に召すまま」からとっています。本書には、カラフルな色の服に身を包んだモトリーフール(宮廷の道化師)が王様の機嫌を損なうことなく(※自身の首を跳ねられることなく)真実を進言することができた唯一の人物として描かれています。
つまり、エコノミストやアナリストらが権威に屈し、忖度のある相場見通しを示しているのに対し、モトリーフールは権威に屈することなく真実を伝えることを信念とし、個人投資家にレポートを提供しているのです。
たとえば、スペシャルフリーレポートの「新型コロナウイルス相場で気をつけるべきことと、注目すべき米国株4銘柄」で紹介されている銘柄の中には、自信を持って保有できる優良配当株がいくつも紹介されています。
いずれも競争優位性の高いビジネスモデルを背景に、安定したキャッシュフローが期待できるため、忍耐強く保有し続けられる銘柄ばかりです。
そのため、これから一握りの優良株に投資して忍耐強く保有し続けたいという個人投資家は「モトリーフール」のレポートで紹介されているような銘柄を参考にしながら、投資の勉強をすれば良いと思います。
モトリーフールのスペシャルフリーレポート(無料登録)はこちらからどうぞ
グッドラック。
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8日のNYダウ株式市場は前日比779.71ドル(3.44%)高の2万3433.57ドルと、急反発して取引を終えました。上昇した主な要因は、新型コロナウイルスの感染拡大が近く峠を超えるとの楽観的な見方が広がったためです。
【米国:新規感染者数の推移】
7日の米国の新規感染者数は3万3460人と、前日の3万1107人から増加しているものの、感染拡大が広がったスペインやイタリアでもそうですが、M字型のダブルトップを形成した後に増加数が減少していったため転換点が近いことが予想されています。
実際、感染者数が最も多いニューヨーク州では入院数の減少傾向が続いているそうです。
また、この日は急進左派でリベラル政策を掲げていたサンダース上院議員が米大統領選挙から撤退すると発表されたことも株式市場に追い風となりました。
サンダース氏はかねてから民間の医療保険を廃止し、公的国民皆保険の導入を訴えていたため、サンダース氏の撤退が伝わると、医療保険株が軒並み急騰しました。
ただし、これで民主党の大統領選挙候補が中道のバイデン氏になったことで、トランプ大統領は苦戦を強いられるかもしれません。ちなみに、バイデン氏は所得税・法人税の最高税率引き上げを掲げているため、株式市場にはマイナスです。
さらに、原油市場は大規模な協調減産の観測が強まったことで原油先物価格が急騰しました。
OPEC(石油輸出国機構)と非OPECで構成される「OPECプラス」が9日に会合を開くことに加えて、10日にはサウジの呼びかけでG20(20カ国・地域)がエネルギー相会合を開くため、9日の「OPECプラス」で減産協議がまとまるとの期待感が高まっています。
【原油先物価格:日足】
原油先物価格は前日比6.18%高の25.09ドルと急騰していますが、依然として50ドルを大幅に下回る低水準であることを考えると、エネルギー株が低迷するのは必至です。
ちなみに、米シェール企業の大半は生産コストが50ドル以上であるため、50ドルを下回り続ければ採算が取れないので、次々と経営破綻することが予想されます。
原油安の背景が米シェール企業による大幅増産であったことを考えると、米シェール企業が淘汰されることで供給量が抑えられるため、長期的に見ればエネルギー業界にとってプラス材料になります。
また、FRB(米連邦準備制度理事会)が3月に開催した二度の緊急FOMC(連邦公開市場委員会)の議事要旨を公表しました。
FRBは新型コロナウイルスの感染拡大に危機感を強めており、「雇用の最大化を達成する軌道に乗るまで、ゼロ金利政策を維持する」と考えていることが明らかになったことも株式市場に追い風となりました。ただし、ダウ平均に反落の兆しも見え始めています。
【ダウ平均:日足】
ダウ平均の日足チャートを眺めると、50日移動平均線に接近していることがわかります。瞬間的にこの50日移動平均線に到達するものの、これから経済指標や業績悪化が続くことを考えれば、反落する公算が大きいです。
【ダウ平均:週足】
ダウ平均の週足チャートを眺めると、200週移動平均線に達しつつあることがわかります。多くの投資家は先ほどの日足チャートの50日移動平均線、そして週足チャートの200週移動平均線を警戒していることから、これを目安として売りに転じる公算が大きく、米国株は二番底を目指すことが予想されます。
【S&P500トータルリターン:1990-2020】
1990年~2020年までのS&P500種指数のトータルリターン(配当再投資込みのリターン)を眺めると、長期的に見れば米国株は大きく上昇してきたことがわかります。
感染危機による経済活動の停滞と、株価の低迷を受けて、多くの投資家は先行き見通しに悲観的になっていますが、米国株式市場は長期的にみれば大きく上昇してきたわけですから、一握りの優良株やS&P500インデックスファンドに投資したら、忍耐強く保有し続け、配当を再投資し続けることは賢明な投資戦略です。
ちなみに、どういった優良株を買っていけば良いのかについてですが、「優良企業の一部を忍耐強く保有することを推奨する」という強い主張を一貫して投資家に進言している「モトリーフール」を参考にすると良いと思います。
「モトリーフール」 は1993年に、デビッド・ガードナー氏とトム・ガードナー氏の二人の兄弟によって設立され、投資関連ウェブサイトランキングでは、ウォールストリート・ジャーナルに次ぐ全米5位に位置する人気投資メディアです。
90年代半ば頃には三大投資ウェブメディアとして「モトリーフール」「ザ・ストリート・ドットコム」「マーケットウォッチ」が挙げられていました。
モトリーフールの由来はシェイクスピアの「お気に召すまま」からとっています。本書には、カラフルな色の服に身を包んだモトリーフール(宮廷の道化師)が王様の機嫌を損なうことなく(※自身の首を跳ねられることなく)真実を進言することができた唯一の人物として描かれています。
つまり、エコノミストやアナリストらが権威に屈し、忖度のある相場見通しを示しているのに対し、モトリーフールは権威に屈することなく真実を伝えることを信念とし、個人投資家にレポートを提供しているのです。
たとえば、スペシャルフリーレポートの「新型コロナウイルス相場で気をつけるべきことと、注目すべき米国株4銘柄」で紹介されている銘柄の中には、自信を持って保有できる優良配当株がいくつも紹介されています。
いずれも競争優位性の高いビジネスモデルを背景に、安定したキャッシュフローが期待できるため、忍耐強く保有し続けられる銘柄ばかりです。
そのため、これから一握りの優良株に投資して忍耐強く保有し続けたいという個人投資家は「モトリーフール」のレポートで紹介されているような銘柄を参考にしながら、投資の勉強をすれば良いと思います。
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