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バフェット太郎です。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により株式市場が暴落する中、多くの庶民はこれを他人事だと考えていますし、いつまでも株式投資を”ギャンブル”だと考えています。

たしかに、株式市場はある日突然大暴落しますし、投資先が破綻してしまうリスクもありますから、未来を正確に見通すことなど誰にもできないことを考えれば、株式投資はギャンブルなのかもしれません。事実、2000年のドットコムバブル崩壊後、将来有望のハイテク株が軒並み大暴落して多くの投資家が大損しました。

今でこそ米国を代表する大企業アマゾン・ドットコム(AMZN)も、ドットコムバブル当時は株価が直近の高値から最大で95%も値下がりするなど、悲惨な状況に陥っていました。

また、ドットコムバブル崩壊以降は2002年にユナイテッド航空が、2005年にはデルタ航空とノースウエスト航空が価格競争に耐えきれず経営破綻しました。

さらに、2008年の金融危機では五大投資銀行(ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、メリルリンチ、リーマン・ブラザーズ、ベアー・スターンズ)のうち、メリルリンチとベアー・スターンズがそれぞれバンク・オブ・アメリカとJPモルガン・チェースに救済買収され、リーマン・ブラザーズは破綻しました。

この時、金融株は軒並み大暴落し、保険大手のAIGは99%安、米銀大手のシティ・グループ(C)98%安、同じく米銀大手のバンク・オブ・アメリカ(BAC)95%安、年金引き受けで米最大の保険大手プルデンシャル・ファイナンシャル(PRU)も89%安と地獄のように売られました。

その後、不況を乗り越えられずに米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーが2009年に経営破綻、フォード・モーター(F)は破綻こそ免れたものの株価は89%安と暴落しました。

このように、2000年代にハイテク株だけでなく、航空株や金融株、そして自動車株が軒並み大暴落し、経営危機に陥ったことを考えると、「株式投資には倒産リスクがあるからギャンブルだ」と言われても仕方ないかもしれません。

しかし、「なぜ企業は破綻するのか?」を考えれば、投資からギャンブル的な要素を排除することができるはずです。たとえば、株価が大暴落したり経営破綻に陥りやすい企業の特徴というのは「割高なバリュエーション」「競争優位性(収益性)のなさ」「不健全な財務体質とレバレッジ」「業績が景気に左右されやすい」といったことが挙げられます。

つまり、倒産しにくい株というのは、「適正なバリュエーション」「高い競争優位性」「健全な財務体質」「業績が景気に左右されにくい」といった条件を満たす株です。具体的な銘柄を挙げれば、コカ・コーラ(KO)やプロクター&ギャンブル(PG)などがそれで、倒産リスクは極めて低いと言えます。

そのため、倒産しにくい株に投資することができれば、投資はギャンブルではなく、資産運用になり得ます。

また、銘柄選択が難しいと考えるのであれば、S&P500インデックスファンドのようなパッシブ運用でも大丈夫です。過去30年間のS&P500種指数のトータルリターン(配当再投資込み)を眺めると、指数は約20倍(年率平均10.6%)になっていることがわかります。

仮に毎月3万円の積立投資を年率平均10%で40年間運用したとすれば、2憶8000万円もの資産を築くことができるというわけです。そのため、株式投資は”ギャンブル”ではなく、資本主義社会に生きるすべての人々にとっての”攻略法”と言えるのです。

もちろん、資本主義社会に生きるすべての人々がこの”攻略法”を知っているわけではありませんし、知る必要もありません。なぜなら、幸福が相対的なものであるならば、資本主義社会の攻略法を知らない貧乏人が貧乏人であり続けることで、一握りの賢明な投資家は悦に入り、幸福を噛みしめることができるのだから。

グッドラック。

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