バフェット太郎です。

「バロンズ」によれば、「ウォール街のランダム・ウォーカー」の著者バートン・マルキール氏が「米国株は今が買い時」と強気の見方を示したとのこと。

ウォール街のランダム・ウォーカー」を一言で要約すれば、「株価とは短期的に見れば予測不可能であり、ランダムに動くため、インデックスファンドの買い持ち戦略が最も賢明な投資戦略だ」ということになります。

マルキール氏は今回の株価暴落について、「バリュエーションが非常に高かった」とし、CAPEレシオ(現在の株価を過去10年間の景気循環調整後平均利益で割った株価収益率)は2000年や1929年ほどではないものの過去最高水準だt指摘し、今回の暴落は新型コロナウイルスのパンデミックだけが理由ではないことを示唆しました。

また、CAPEレシオは以前として過去の平均をやや上回るものの、現在の株価水準は妥当な範囲内であるとした一方、タイミングを正確に計ることは誰にもできないため、リバランス(配分調整)を狙った買い増しが良いと述べています。

【S&P500種指数:日足】
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加えて、今回の「コロナショック」を受けて、個人口座でどのように買い向かったかについては、高値から「-20%」「‐30%」下落した時に買い向かい、その後20%以上上昇したので、その後は何もしていないとのこと。ちなみに、マルキール氏はS&P500ETFよりも全米株式ETFのバンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス(VTI)を選好するそうです。

さらに、個別株は通信大手のAT&T(T)やベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)、全米最大の電力会社デューク・エナジー(DUK)、ハイテク大手IBMなどの高配当株にも投資しているそうです。

★★★

さて、個人投資家の中には今回の暴落局面をただ指を咥えて眺めていた人も少なくありません。彼らはリーマンショック級(高値から57.7%安)の暴落を待っていたので、今回の暴落(高値から35.4%安)では到底買い向かうことなどできなかったのです。

しかし、歴史を振り返ると、暴落局面で株価が半値になるというのは滅多になく、大抵の場合20%~30%台で底打ちしていました。そのため、そうした歴史を知っている投資家ほど積極的に買い向かいました。

マルキール氏が「20%」「30%」水準で機械的に買い向かったのは、それ(50%以上も暴落する確率が低いこと)を知っていたからにほかなりません。

たとえば、買い方としたら、通常の現金比率を30%とし、高値から20%値下がりしたら5%ポイント分買い増し、30%値下がりしたらさらに5%ポイント分買い増し…と、10%刻みで5%ポイント分買い増しすることで、たとえ株価が高値から70%暴落したとしても買い向かうことができます。

そして、買い向かうべき銘柄は、マルキール氏のようにバンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス(VTI)やS&P500インデックスファンドや、一握りの優良株が良いです。

なぜなら、暴落局面ではどれだけ株価が値下がりするのか、そしていつまで弱気相場が続くのかわからないことから、株価がどれだけ値下がりしても自信を持って買い持ちできるような銘柄でなければ、狼狽売りに走ってしまうからです。

そのため、マルキール氏の暴落局面での買い方は多くの個人投資家にとって非常に参考になると思います。

グッドラック。

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