バフェット太郎です。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて、バンガード・トータル・ワールドストックETF(VT)は、コロナショック前の高値から35.2%安を記録するなど歴史的な大暴落となりました。
しかし、その一方で反発力も力強く、現在はコロナショック前の高値から18.8%安と、弱気相場入り前の水準まで回復しています。
ちなみに、バンガード・トータル・ワールドストックETFとは、世界47カ国の株式に分散投資されているETFで、FTSE・グローバル・オールキャップ・インデックスに連動するように設計されています。
さて、多くの人は「株は安く買って高値で売れば良いだけ」と考えているようですが、今回のブラックスワン(あり得ない出来事)で、それが非常に困難であることが身に染みてわかったと思います。
実際、多くの投資家は高値で売り逃げることはできませんでしたし、底値で十分な量の株を買い増すことができずに、弱気相場前の水準まで株価が回復してしまっています。
こうしたことから、誰も「株を安く買って高値で売り抜ける」などということは出来ないため、個人投資家はタイミングを計らない機械的な運用を心掛けた方が良さそうです。
【世界の株価:1980-2019】
たとえば、過去40年を振り返れば、世界の株価(FTSE・グローバル・オールキャップ・インデックス)は今回のコロナショックを含めて9回弱気相場入りし、そのうち3回で30%を超える暴落となりました。言い方を変えれば、9回の弱気相場入りのうち、6回は30%以上も値下がりしないということです。
また、1980年を起点にすれば、30%以上の暴落は20年後の2000年のドットコムバブル崩壊まで待たなければなりませんし、ドットコムバブル崩壊の最安値ですら1980年当時の何倍もの水準で取引されていたことを考えると、「暴落待ち」は賢明な投資戦略ではないことがわかると思います。
さらに、今回のコロナショックでそうだったように、30%以上値下がりする局面というのは、リーマンショック級の、つまり50%以上の大暴落が意識される局面でもあるわけです。そう考えると、資産のほとんどを30%安の水準で投資できるはずもなく、資産の一部だけ投資することになります。
そうなると、やはり十分な量の株を買うこともできないので、いつまで経っても本格的な資産運用を始めることができないのです。
そのため、多くの個人投資家は常に資金の70%を株式に、そして30%を現金のままでといったようなポートフォリオを設計しておくと良いです。
たとえば、株価が高値から20%下落したら、現金30%のうち5%を株式に振り分け、株価が30%下落すれば、現金をもう5%株式に振り分けるといったような投資戦略を実践すれば、暴落局面でも機械的に買い増せるほか、強気相場では資産を十分に増やすことができます。
【ポートフォリオの例】
下落率10%(株式70%:現金30%)
下落率20%(株式75%:現金25%)
下落率30%(株式80%:現金20%)
下落率40%(株式85%:現金15%)
下落率50%(株式90%:現金10%)
下落率60%(株式95%:現金5%)
下落率70%(株式100%:現金0%)
こうすることで、2008年の金融危機並の大暴落でも株式を機械的に買い増すことができます。
もちろん、1929年の世界恐慌並みの大暴落(高値から89%安)が訪れれば、株を買い増すことは途中で出来なくなるわけですが、そうした暴落が訪れる確率が非常に低いことを考えれば、上記のようなルールで資産運用を続けた方が、タイミングを見計らった売買をするよりもずっと賢明だと思います。
グッドラック。
【PR】YouTube『バフェット太郎の投資チャンネル』は毎週、水曜・土曜の18時にアップされます。日本一わかりやすい投資・経済専門番組を目指していきますので、チャンネル登録ぜひよろしくお願いします!!
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新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて、バンガード・トータル・ワールドストックETF(VT)は、コロナショック前の高値から35.2%安を記録するなど歴史的な大暴落となりました。
しかし、その一方で反発力も力強く、現在はコロナショック前の高値から18.8%安と、弱気相場入り前の水準まで回復しています。
ちなみに、バンガード・トータル・ワールドストックETFとは、世界47カ国の株式に分散投資されているETFで、FTSE・グローバル・オールキャップ・インデックスに連動するように設計されています。
さて、多くの人は「株は安く買って高値で売れば良いだけ」と考えているようですが、今回のブラックスワン(あり得ない出来事)で、それが非常に困難であることが身に染みてわかったと思います。
実際、多くの投資家は高値で売り逃げることはできませんでしたし、底値で十分な量の株を買い増すことができずに、弱気相場前の水準まで株価が回復してしまっています。
こうしたことから、誰も「株を安く買って高値で売り抜ける」などということは出来ないため、個人投資家はタイミングを計らない機械的な運用を心掛けた方が良さそうです。
【世界の株価:1980-2019】
たとえば、過去40年を振り返れば、世界の株価(FTSE・グローバル・オールキャップ・インデックス)は今回のコロナショックを含めて9回弱気相場入りし、そのうち3回で30%を超える暴落となりました。言い方を変えれば、9回の弱気相場入りのうち、6回は30%以上も値下がりしないということです。
また、1980年を起点にすれば、30%以上の暴落は20年後の2000年のドットコムバブル崩壊まで待たなければなりませんし、ドットコムバブル崩壊の最安値ですら1980年当時の何倍もの水準で取引されていたことを考えると、「暴落待ち」は賢明な投資戦略ではないことがわかると思います。
さらに、今回のコロナショックでそうだったように、30%以上値下がりする局面というのは、リーマンショック級の、つまり50%以上の大暴落が意識される局面でもあるわけです。そう考えると、資産のほとんどを30%安の水準で投資できるはずもなく、資産の一部だけ投資することになります。
そうなると、やはり十分な量の株を買うこともできないので、いつまで経っても本格的な資産運用を始めることができないのです。
そのため、多くの個人投資家は常に資金の70%を株式に、そして30%を現金のままでといったようなポートフォリオを設計しておくと良いです。
たとえば、株価が高値から20%下落したら、現金30%のうち5%を株式に振り分け、株価が30%下落すれば、現金をもう5%株式に振り分けるといったような投資戦略を実践すれば、暴落局面でも機械的に買い増せるほか、強気相場では資産を十分に増やすことができます。
【ポートフォリオの例】
下落率10%(株式70%:現金30%)
下落率20%(株式75%:現金25%)
下落率30%(株式80%:現金20%)
下落率40%(株式85%:現金15%)
下落率50%(株式90%:現金10%)
下落率60%(株式95%:現金5%)
下落率70%(株式100%:現金0%)
こうすることで、2008年の金融危機並の大暴落でも株式を機械的に買い増すことができます。
もちろん、1929年の世界恐慌並みの大暴落(高値から89%安)が訪れれば、株を買い増すことは途中で出来なくなるわけですが、そうした暴落が訪れる確率が非常に低いことを考えれば、上記のようなルールで資産運用を続けた方が、タイミングを見計らった売買をするよりもずっと賢明だと思います。
グッドラック。
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