バフェット太郎です。
米タバコ最大手のアルトリア・グループ(MO)が第1四半期決算を発表しました。内容はまちまちでした。
EPSは予想0.99ドルに対して、結果1.09ドルと予想を上回りました。
売上高は予想46億2000万ドルに対して、結果50億5000万ドルと予想を上回りました。
通期のEPS見通しは予想4.31ドルに対して、新ガイダンス4.39~4.51ドルと予想を上回りました。
【部門別売上高構成比】
(※オーラル・タバコ=電子タバコの「M&G」や加熱式タバコの「アイコス」)
アルトリアは「紙巻タバコ・葉巻」「オーラル・タバコ」「ワイン」の三部門で成り立っていますが、伝統的な「紙巻タバコ・葉巻」が全体の86%を占めていることから、同部門が業績に最も大きな影響を与えることがわかります。
【営業利益構成比】
ちなみに、営業利益構成比を眺めると、「オーラル・タバコ」が15%と、売上高構成比の11%よりも大きいことがわかります。これは、「オーラル・タバコ」の営業利益率が「紙巻タバコ・葉巻」と比べて高いためです。
【部門別営業利益率】
営業利益率は「紙巻タバコ・葉巻」が55.3%に対して、「オーラル・タバコ」は73.0%と17.7%ポイントも高いことがわかります。これは「オーラル・タバコ」の方が税率が低いためです。
【部門別成長率(前年同期比)】
「紙巻タバコ・葉巻」の売上高成長率は+16.0%の増収、営業利益は+20.1%の増益、販売数量は+6.2%増加しました。
なぜ、タバコ離れが加速していると言われている中で、米国のタバコ販売数量が増えているのかと言うと、電子タバコに対する規制強化や否定的なニュースを受けて、年配の喫煙者が伝統的な紙巻きタバコに切り替えているためです。
しかし、米経済がリセッション(景気後退)入りしているため、喫煙者は価格の安い紙巻きタバコを選好しており、アルトリアの「マールボロ」は市場シェアを42.8%と、前年同期の43.3%から0.5%ポイント落としています。
【アルトリア・グループ(MO):日足】
アルトリア株は200日移動平均線をレジスタンス(上値抵抗線)となって抑えられており、50日移動平均線のサポートライン(下値支持線)を試す展開となっています。
【アルトリア・グループ(MO)】
ただし、アルトリアは永続的で安定したキャッシュフローが引き続き期待できるため、投資家は株価の値動きに狼狽せず、配当を再投資し続けて株数を増やすことが賢明です。
グッドラック。
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米タバコ最大手のアルトリア・グループ(MO)が第1四半期決算を発表しました。内容はまちまちでした。
EPSは予想0.99ドルに対して、結果1.09ドルと予想を上回りました。
売上高は予想46億2000万ドルに対して、結果50億5000万ドルと予想を上回りました。
通期のEPS見通しは予想4.31ドルに対して、新ガイダンス4.39~4.51ドルと予想を上回りました。
【部門別売上高構成比】
(※オーラル・タバコ=電子タバコの「M&G」や加熱式タバコの「アイコス」)
アルトリアは「紙巻タバコ・葉巻」「オーラル・タバコ」「ワイン」の三部門で成り立っていますが、伝統的な「紙巻タバコ・葉巻」が全体の86%を占めていることから、同部門が業績に最も大きな影響を与えることがわかります。
【営業利益構成比】
ちなみに、営業利益構成比を眺めると、「オーラル・タバコ」が15%と、売上高構成比の11%よりも大きいことがわかります。これは、「オーラル・タバコ」の営業利益率が「紙巻タバコ・葉巻」と比べて高いためです。
【部門別営業利益率】
営業利益率は「紙巻タバコ・葉巻」が55.3%に対して、「オーラル・タバコ」は73.0%と17.7%ポイントも高いことがわかります。これは「オーラル・タバコ」の方が税率が低いためです。
【部門別成長率(前年同期比)】
「紙巻タバコ・葉巻」の売上高成長率は+16.0%の増収、営業利益は+20.1%の増益、販売数量は+6.2%増加しました。
なぜ、タバコ離れが加速していると言われている中で、米国のタバコ販売数量が増えているのかと言うと、電子タバコに対する規制強化や否定的なニュースを受けて、年配の喫煙者が伝統的な紙巻きタバコに切り替えているためです。
しかし、米経済がリセッション(景気後退)入りしているため、喫煙者は価格の安い紙巻きタバコを選好しており、アルトリアの「マールボロ」は市場シェアを42.8%と、前年同期の43.3%から0.5%ポイント落としています。
【アルトリア・グループ(MO):日足】
アルトリア株は200日移動平均線をレジスタンス(上値抵抗線)となって抑えられており、50日移動平均線のサポートライン(下値支持線)を試す展開となっています。
【アルトリア・グループ(MO)】
ただし、アルトリアは永続的で安定したキャッシュフローが引き続き期待できるため、投資家は株価の値動きに狼狽せず、配当を再投資し続けて株数を増やすことが賢明です。
グッドラック。
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