バフェット太郎です。

日本経済新聞によれば、新興国からわずか100日で10兆円もの資金が流出するなど、新興国売りが加速しているとのこと。ちなみに、流出ペースは2008年の金融危機の約4倍に達するそうです。

新興国から資金が流出している主な要因は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界経済が停滞したことにより、「有事のドル買い」が発生しているためです。その結果、新興国の財政不安が強まり、新興国通貨がさらに売られるという負のスパイラルに陥りつつあります。

【ドルインデックス(日足)】
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個人投資家の中には、有事の際に円高が加速しやすいことから、今頃ドルは世界中の通貨に対して売られていると誤解している人もいますが、それはドル円レートに言えるだけであって、ドルは円など一部の通貨を除けば有事の際に買われやすい通貨なのです。

実際、ドルインデックスの日足チャートを眺めると、2019年12月末の96.02から、現在99.10と緩やかに上昇していることがわかると思います。

新型コロナウイルスの感染拡大を巡って、新興国経済が急速に悪化している中で、各国の政府や中央銀行は巨額の景気刺激策と金融緩和策に動いていて、IMF(国際通貨基金)によれば、新興国の2020年の財政赤字がGDP比8.9%にもなると予測されています。

また、世界経済の停滞は旅行需要やコモディティ需要の減少に繋がっているので、とりわけ観光やコモディティで外貨を稼いでいる新興国ほど打撃を受けると見られています。

さらに、ドル建て債務を抱えている政府や企業は、ドル高により債務の返済負担が膨らみ、財政悪化への懸念が高まります。そして、それはさらなる通貨安を加速させるなど、負のスパイラルとなっているのです。

【iシェアーズ・MSCI・エマージング・マーケットETF(EEM):日足】
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新興国株ETFを眺めると、50日移動平均線がレジスタンス(上値抵抗線)となって下落していることがわかります。つまり、二番底を目指して下落する公算が大きいということえす。

【iシェアーズ・MSCI・エマージング・マーケットETF:2007-2020】
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新興国株ETFの長期チャートを眺めると、過去12年間に渡って横ばいが続いていることがわかります。これは、S&P500ETFと比べると著しく低い落胆するリターンです。

【SPDR・S&P500ETF:2007-2020】
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過去を振り返ると、2007年まで続いた「BRICs」ブームで、多くの投資家は長期的に見れば成長力の低い米国経済に投資するよりも将来有望で成長力の高い新興国経済に投資した方がはるかに高いリターンが期待できるとして、こぞって新興国株に投資していました。

しかし、2008年の金融危機で世界中の株価が大暴落すると、それ以降、新興国経済からドルが流出し、そして今もまだ続いているどころか、その流れが加速しているのです。

こうしたことから、新興国株への長期投資は報われると信じていた投資家たちは激しく失望しており、コロナショックによる影響を受けて、それはまだしばらく続くかもしれません。

しかし、永遠に上昇する資産などないように、永遠に下落する資産もないことを考えれば、コロナショックにより新興国株がボコボコに売られた後、すなわち「コロナ後の世界」は、リターンを求めたドル資金が再び新興国に流入して、新興国株ブームが再来するかもしれません。

グッドラック。

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