バフェット太郎です。

米労働省が4月の雇用統計を発表しました。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響を受けて、労働市場は1930年代の大恐慌以来最悪の数字を記録しました。

【非農業部門雇用者数:2008-2020】
1
まず、非農業部門雇用者数は予想2200万人減に対して、結果2050万人減と予想より良かったです。

3月の雇用者数は87万人減と、速報値の70万1000人減から16万9000人下方修正されました。

2月の雇用者数は23万人増と、速報値の27万5000人増から4万5000人下方修正されました。

二カ月で21万4000人が下方修正されました。

また、4月の失業者のうち78%が「一時的な解雇」で、11%が「恒久的な解雇」でした。これは、2008年~2009年の金融危機時の「一時的解雇」が10%前後、「恒久的な解雇」は50%前後だったことを考えると、異例の数字であることがわかると思います。

つまり、危機が過ぎ去れば仕事に戻れる可能性があるということです。ただし、危機の終息はまだほど遠いことを考えると、「一時的解雇」が「恒久的な解雇」に変わる可能性もあるので注意する必要があります。

【失業率:1988-2020】
2
次に、失業率は予想16.0%に対して、結果14.7%とこちらも予想より良かったです。ただし、今回の統計は「理由不明の休職者」を失業から排除しており、これを含めると失業率はさらに5%上昇します。実際、やむなくパートタイム職に就いている人や職探しを諦めた人も含む広義の失業率は22.8%に達しています。

【平均時給(前年同月比)】
3
平均時給は予想3.3%に対して、結果7.9%と予想を大きく上回りました。これは比較的賃金の低いブルーカラー労働者が職を失ったことで、比較的賃金の高いホワイトカラー労働者が平均時給を押し上げたためです。

【商品生産部門】
1
商品生産部門は「製造業」が133万人減、「建設業」は97万5000人減でした。

【サービス部門】
2
サービス部門の「小売業」は210万7000人減、「レジャー・娯楽」に至っては765万3000人減と全セクターで最も打撃を受けました。

★★★

さて、戦後最悪の雇用統計が発表されたものの、市場予想を上回ったことが好感されてダウ平均は455.43ドル(1.91%)高の2万4331.32ドルと大きく上昇して取引を終えました。

とはいえ、このまま株高が持続するかどうかは今後の雇用市場の動向がカギとなります。

これから各州で経済活動が段階的に再開しますが、すでにロックダウン(都市封鎖)を解除した州では、レストランや映画館の客足が戻っておらず、芳しくない状況が続いています。

これは、レストランや映画館の営業か許可されることと、人々が安心してレストランで食事をしたり映画鑑賞できるかどうかは全く別の問題だからです。

楽観的な人たちがレストランに集まって、そこで再び感染が広がってしまえば、人々は何が安全かがわからなくなって行動はより慎重になってしまいます。

そして、こうして客足が戻らない中でもレストランや映画館の店舗賃料が発生します。数カ月持ちこたえるだけの財務体質が強固な企業も、次第に資金繰りが悪化して従業員の解雇に踏み切るかもしれませんし、最悪経営破綻するかもしれません。

すると、失業者達はさらに職探しに苦労するだけでなく、お金を使うこともできないので経済全体にさらに悪影響を及ぼします。

こうしたことから、米国株への楽観は時期早々と言え、二番底を覚悟して慎重に運用した方が賢明です。

グッドラック。

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