バフェット太郎です。

18日のNYダウ株式市場は前日比911.95ドル(3.85%)高の2万4597.37ドルと急騰して取引を終えました。ダウ平均が急騰した主な理由は、米バイオベンチャーのモデルナ(MRNA)が開発中の新型コロナウイルスワクチンの初期の治験結果が有望だと発表されたためです。

【モデルナ(MRNA):日足】
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臨床試験の結果によれば、用量の異なるワクチンを投与された被験者全員が、1回の投与から15日以内に抗体ができたそうです。また、モデルナはワクチンの安全性も高いとの見解を示しています。

これでモデルナの株価は前日比19.96%高と大暴騰し、時価総額は約3000億ドルに達したわけですが、モデルナの前期売上高はわずか6000万ドル、純損益は5億1400万ドルの赤字、さらにまだ一つも新薬を販売していません。

もちろん、新型コロナウイルスのワクチン開発が成功すれば、将来莫大な利益が期待できるわけですから、割高なバリュエーションは正当化されます。

とはいえ、注目の候補薬が初期の治験で有望な結果を出した後、大規模な臨床試験がうまくいかず消滅するのはよくあるため、「ワクチンは成功したも同然!」「世界経済の先行き見通しは明るい!」と考えるのは時期尚早です。

これは取得データが増えれば増えるほど安全性や有効性に関する一段と重い課題が浮上する可能性があるためです。そのため、モデルナは新型コロナウイルスのワクチンで将来ウハウハどころか、ワクチン開発に失敗して株価が大暴落する可能性が十分あるのです。

また、モデルナのワクチンがダメでも、バイオンテック(BNTX)やノヴァヴァックス(NVAX)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)がワクチンを開発していますが、これらがすべてダメになる可能性もあることを考えれば、世界経済の先行き見通しは明るいとは言えません。

【ギリアド・サイエンシズ(GILD):日足】
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ちなみに、ワクチン開発に明るい兆しが見えたことで、新型コロナウイルスの治療薬「レミデシビル」を開発しているギリアド・サイエンシズ株は前日比1.97%安と急落しています。これはワクチンが開発されれば治療薬の需要は落ち込むからです。

しかし、前述した通りワクチン開発を巡っては大規模な臨床試験で失敗する可能性は大いにあり、他社もワクチン開発に成功する保証はどこにもないです。そうであれば、ギリアドの「レミデシビル」は人類にとって必要で依然として有望株であると言えます。

言い方を変えれば、狼狽売りする銘柄ではないということです。短期的には200日移動平均線の67.54ドルをターゲットに下落するかもしれませんが、バリュエーションが非常に割安であることからも、長期保有に適したバイオ株です。

【ダウ平均:日足】
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ダウ平均はワクチン開発への期待感に加えて、パウエルFRB議長が「政策手段は尽きていない」と話したことが好感されて、50日移動平均に反発して200日移動平均線をターゲットに上昇を開始しました。

ただし、200日移動平均線を上にブレイクアウトして、一段と上昇するかどうかは米国経済の回復次第で、そしてそれはワクチンが開発されるかどうかに左右されますから、投資家は引き続き注視する必要があります。

グッドラック。

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