バフェット太郎です。

なぜ、株価は上がるのか?

新型コロナウイルスの感染第2波の懸念や黒人男性暴行死亡事件を巡る抗議デモへの懸念、さらに相次ぐ企業の倒産や失業者数の増加。こうした中でダウ平均は3月につけた1万6358ドルを底に、2万6200ドルと大暴騰しています。

悪いニュースが出る中で株価はどうして値上がりするのか?そもそも株価はどうやって決まるのか?

その答えを一文で表すと、「企業が将来にわたって生み出す利益の総和を現在価値に換算したもの」ということになります。

この一文でわかりにくいのは「現在価値」という言葉ですが、たとえば、あなたが100万円を受け取れるとして、「それを今日受け取るか?あるいは10年後に受け取るか?」どちらが得かを考えた場合、今日受け取った方が得ということになります。

これはなぜかというと、たとえば今日100万円を受け取り、金利10%の10年債に投資することができれば、10年後に259万円にもなるからです。つまり、今日100万円受け取った方が159万円もお得だと言えるわけです。

言い方を変えれば、10年後の100万円は、今日の39万円{= 100 ÷ (1 + 0.1)^10}くらいの価値しかないということです。こうして20年後の100万円の価値は今日の15万円の価値で、50年後の100万円の価値は8500円の価値しかありません。

そこで、会社の価値は「企業が将来にわたって生み出す利益の総和を現在価値に換算したもの」ですから、仮に毎年1億円の利益を50年間上げ続けると、その総和は50億円になるわけですが、割引率10%、すなわち金利10%とした場合の利益の総和を現在価値で換算したグラフは以下の通りになります。
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この総和は9億9000万円ですから、金利10%、年間利益1億円の企業価値は9億9000万円ということになります。

ということは、金利が変われば企業価値は大きく変わることを意味します。そこで、将来に渡って金利が1%とすると、次のようになります。
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この総和は39億1900万円と、金利10%の時と比べて、企業価値はおよを4倍も違います。また、ここでは50年で区切っていますが、100年に延ばせばさらに企業価値は大きくなり、金利10%の時と比べて格差は一層広がります。

つまり、何が言いたいのかと言うと、金利が低ければ低いほど、将来の利益を現在価値に置き換えた時、金利が高い時に比べて価値が増大するということです。

従って、FRBがゼロ金利政策をしばらく維持すると表明していることから、将来の利益を現在価値に置き換えた場合、ゼロ金利政策をする前と比べて大きくなるので、株価に追い風が吹いているのです。

また、FRBが無制限の量的緩和策を実施していることも追い風です。なぜなら、ドルの供給量が増えるということはドルの価値そのものが薄まることを意味するため、ドル建ての資産価格は上昇しやすいからです。

こうしたことを背景に、米国株は上昇しているのです。

ちなみに、投資家の中には理論株価に基づいて株価のバリュエーションを判断する投資家がいますがハッキリ言ってナンセンスです。なぜなら、理論株価とは簡単な計算方法を紹介すると、EPS÷(金利−EPS成長率)ということになるのですが、そもそも将来の金利なんて誰にもわかりませんし、EPS成長率なんてルーレットを回すようなものです。

もちろん、数多くの投資家がそれなりの理屈をこね回して「EPS成長率は〇〇だ!」と言えば、誰かは当たりますが、それはその投資家の理屈が正しかったのではなくて、確率的に当たる人が存在するだけです。

グッドラック。

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