バフェット太郎です。

NBER(全米経済研究所)が米景気後退入りを宣言し、過去最長の米景気拡大局面に幕を閉じました。

NBERとは、経済学における実証分析の研究に特化した組織で、米国のノーベル経済学賞受賞者の半数以上が在籍しています。通常、リセッション入りの宣言は、景気のピークの半年から一年半後に発表されるもので、前回は2008年12月に「米景気拡大局面は2007年12月に終了した」と宣言されました。

ただし、今回はロックダウン(都市封鎖)により雇用が記録的な落ち込みを見せたことで、容易に判定することができたようです。

NBERはウェブサイトに「委員会は米国における月間の経済活動が2020年2月でピークを迎えたと判断した」として、2009年6月から始まった景気拡大局面は10年8カ月となります。これは、1854年にさかのぼる米国の景気循環の歴史で最長記録です。

また、今月発表された5月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が250万9000人増と、予想の800万人減を大幅に上回ったことで、景気回復の兆候も明らかになっています。そのため、今回のリセッション(景気後退)局面は通常より短くなる可能性が指摘されています。

【リセッション期間(単位:カ月):1948-2020】
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過去72年間を振り返ると、リセッション局面は(今回を除いて)11回ありました。そして、リセッション局面は短ければ6カ月、長くても18カ月で、平均11カ月でした。

ムーディーズ・アナリティクスの金融政策調査責任者のライアン・スウィート氏によれば、「技術的にはリセッションは記録上、最も深く、最も短い形で終わる可能性がある」としています。そのため、今回のリセッション局面は2020年8月までには終了し、9月以降、再び景気拡大局面入りする公算が大きいです。

ただし、企業業績や労働市場が完全に回復するには数年間続くことが予想されるので、人々が景気回復を実感できるのは数年先であると考えられます。

【ナスダック総合指数:日足】
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こうした中、ナスダック総合指数は9924.75と、コロナショック前の高値9838.37を上回り過去最高を更新しています。

FRBによる「ゼロ金利政策」の維持は、「市場の高PERを容認」を意味するため、中・小型ハイテク株などの高PER株にとって追い風を意味します。また、無制限の量的緩和策はドル建て資産にとって追い風になるので、米国株だけでなく金(ゴールド)も上昇する公算が大きいです。

「二番底が来るのか、あるいは来ないのか?」については、労働市場や経済指標が引き続き回復傾向にあるかどうかを精査し続けなければなりませんが、現状、景気回復の兆候が示されていることを考えれば、二番底のリスクは日々低下していると言えます。

言い方を変えれば、未だ二番底を待っている投資家は、機会損失のリスクが日々上昇していると言えます。

グッドラック。

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