バフェット太郎です。

「金の時代」に金に投資をしないということは、大きな機会損失を被ることになるかもしれません。

【金先物価格:2006-2020】
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27日、金先物価格は一時1941.65ドルと、2011年に付けた1923.70ドルを上回り、史上最高値を更新しました。

チャートが「カップ・ウィズ・ハンドル」のパターンを形成しようとしていることから、一時的に調整局面を迎えるかもしれませんが、このまま上に加速する可能性も十分あります。

いずれにせよ、金の時代が始まっていることを考えれば、投資家は金に投資をしないことで機会損失を被る可能性があります。

そもそも、金の長期的なパフォーマンスは株や債券よりも低いことで知られています。

たとえば、ジェレミー・シーゲル氏によれば、1802年から2019年までの217年間で、米国株に投資した場合、インフレ調整済みで年平均6.7%のリターンだった一方、金はわずか0.6%しかありません。そのため、金に長期投資しても資産を大きく増やすことはできないことから、多くの投資家は金への投資に懐疑的です。

バフェット太郎も、金への投資は長期投資に向いているとは考えていません。金は安全資産ですからリセッション(景気後退)局面で比較的パフォーマンスが良いものの、景気拡大局面では株式のパフォーマンスを大幅にアンダーパフォームしてしまうので、長期で保有していても資産を増やすことなどできないんです。

しかし、特定の期間を限定すれば、金は最高の投資対象になり得ます。実際、金先物価格は2001年から2011年の10年にかけて、255ドルから1923ドルと+650%も大暴騰しました。ちなみに、この間のS&P500種指数のパフォーマンスはわずか+20%程度でした。

このように、特定の期間を限定すれば、金は最高の投資対象になり得るのです。そして、それが”今”である可能性が高いです。ただし、金が2000年代のように大暴騰する可能性は低いので、金への投資で大きな値上がり益を獲得したいなら、南ア金鉱株への投資が良いです。

【アングロゴールド・アシャンティ(AU)】
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南ア最大の金鉱株アングロゴールドの株価は3月の安値からわずか4カ月で3倍も値上がりしています。

【ゴールド・フィールズ(GFI)】
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また、ゴールド・フィールズの株価は3月の安値から3.7倍に値上がりしています。

【ハーモニー・ゴールド(HMY)】
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さらに、ハーモニー・ゴールドの株価に至っては4.2倍にも値上がりしています。

金鉱株の上昇は、基本的には金価格が値上がりするまで続きますが、株価は景気の1年半先を織り込むと言われているので、金に先駆けて金鉱株は下落に転じると予想しています。

つまり、ある時点から金価格が値上がりしている一方で、金鉱株がほとんど値上がりせず、それどころか下落に転じ始めます。こうしたダイバージェンス(逆行現象)が見られた時、金鉱株の天井は近いと言えます。

ちなみに、金と金鉱株の時代は未だ始まったばかりなので、天井を心配する必要はありません。

せっかく金の時代が訪れているのだから、(老後資金に備えた資金は別にして)このお祭りに乗らなければ損です。

グッドラック。
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