バフェット太郎です。

米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズがダウの構成銘柄を変更することを決定しました。

除外されるのは石油米最大手のエクソン・モービル(XOM)、製薬大手のファイザー(PFE)、防衛大手のレイセオン・テクノロジーズ(RTX)です。

そして、新たに組み入れられる銘柄は顧客管理ソフト大手のセールスフォース・ドットコム(CRM)、製薬大手のアムジェン(AMGN)、産業機械大手ハネウェル・インターナショナル(HON)です。

今回の入れ替えはアップル(AAPL)が8月31日に株式分割するためで、1株を4株に分割することがすでに発表されています。

ダウ平均は株価を単純平均して算出されますから、1株500ドルのアップル株が4分割されて125ドルになれば、ダウ平均が値下がりしてしまうのです。また、同時にハイテクセクターの割合も縮小します。

そこで、一株42ドルのエネルギー株エクソンを除外する一方で、一株208ドルのハイテク株セールスフォースを採用するなどしてバランスを取るというわけです。

ちなみに、除外されるファイザーとレイセオンの株価はそれぞれ39ドル、62ドルである一方、新規で組み入れられるアムジェンとハネウェルの株価はそれぞれ236ドル、159ドルとなっています。

2006年から2012年に時価総額で米最大だったエクソンが除外されるのは、「データが21世紀の石油」と言われる時代の象徴であり、新たな時代の幕開けと言えるかもしれません。

さて、除外される三銘柄は当然ダウ・インデクスファンドから除外されるので、機関投資家による売りが予想される一方、新規で組み入れられる三銘柄には買いが予想されます。

実際、時間外取引でエクソンは2.34%安、ファイザ1.26%安、レイセオン2.99%安と値下がりしている一方で、セールスフォース3.02%高、アムジェン4.00%高、ハネウェル3.72%高と値上がりするなど明暗が分かれています。

ただし、過去の経験則によれば、除外される銘柄は売り一巡後に買い戻される傾向がある一方、新規組み入れ銘柄は買い一巡後に利益確定売りに押されて低迷する傾向にあるので、新規採用銘柄がこの先ガンガン買われることはなさそうです。

グッドラック。

 
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