バフェット太郎です。

自称長期投資家に限ってビザ(V)やマスターカード(MA)、アルファベット(GOOGL、)アマゾン(AMZN)、フェイスブック(FB)、アップル(AAPL)ギリアドサイエンシズ(GILD)、スターバックス(SBUX)、シェイクシャック(SHAK)、ハビットレストランツ(HABT)などイケてる銘柄に投資したりします。

ハッキリ言って、上に挙げた銘柄はどれもバリュー株ではないので長期保有には適さないです。例えば、VやMAを最強株だと勘違いしている人は多いですが、儲けの構造が変われば利益率が低下しあっという間に普通の株に成り下がってしまうのです。とくにVやMAなどのハイテク技術の世界ではルールがある日突然変わるということは決して珍しい話しではないのです。だからバリュー株投資家はほとんどの例外(マイクロソフトやIBM)を除いてハイテク株には投資しないです。

また、AAPLやGILDは低PERだからバリュー(割安)株だと勘違いする人も多いです。AAPLのPER10.72倍、GILDのPERは7.46倍です。一般的にPERは12~20倍が適正でそれ以下なら割安、それ以上なら割高だと言ったりします。でもそれは業績が比較的安定している銘柄やセクターに使うのであって、どれもこれもと使っていいわけではないのです。気をつけなければならないことは、それがたとえディフェンシブ銘柄だとしても、一時的な特殊要因で利益が圧迫してPER30~50倍と高PERになる場合があるということです。その高PERとは必ずしも割高を意味しません。

現在のエネルギー株でも同じことが言えます。一時的な原油価格の暴落の影響を受けて収益が悪化し、PER20~40倍と高PERになっていますが、これは必ずしも割高を意味しません。

一方で低PERが割安を意味しない場合もあります。AAPLやGILDは一時的なヒット商品が要因で業績を押し上げているだけなので、ヒット商品を持続的に出せなければ途端に業績を落としまうというわけです。別の言い方をすれば、現在の低PERは投資家たちがAAPLとGILDの業績は伸び悩む、つまりヒット商品は出せないだろうと考えているためです。

GOOGLやAMZN、FBは、将来の利益成長率が期待できる代表的なイケてる銘柄です。これにネットフリックス(NFLX)を加えた四銘柄の頭文字を取って「FANG」(牙)と呼び、将来の有望銘柄としてもてはやされています。しかし、どれも高PERなので投資家は業績は伸びて当たり前だと考えています。別の言い方をすれば、投資家の期待値に届かなければ、例え史上最高益を叩きだしたって売られるということです。つまりバリュー株投資家は連続増収増益を叩きだす株を持っていても資産はみるみる減っていくという現実を目の当たりにしてしまうことになるのです。

投資の世界では「あの株を20年前に買って、今まで保有していたらその価値は100倍にもなった」という話をよく聞きます。例えばSBUXを上場した92年に買い、今日まで保有していたらその価値は150倍にもなったそうです。この話を聞いた未熟な投資家はすぐにSHAKやHABTに未来のSBUXを重ねるわけです。

でもそれを経済学では「生存バイアスの罠」と言ったりします。SBUXは成功したために価値が150倍にもなりましたが、その影で淘汰された企業は無数にあるのです。つまりSHAKもHABTもその淘汰された無数の企業が辿った道を歩いてもおかしくないのです。

もしあなたが株を買ったら売らないような投資スタイルがしたい、長期投資家になりたいと考えているのなら、先に挙げたようなイケてる銘柄を長期保有したらダメです。もっと地味で退屈で、上場してから30年以上たっているようなイケてない銘柄に投資するべきです。

例えばウォルマート・ストアーズ(WMT)なんてどうですか?イケてますか?もしク〇株だと思うなら、それは正真正銘の「買い」だということです。
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グラフはWMTの業績推移です。2017年1月期の予想EPS(一株当たりの利益)は4.00~4.30ドルなので二期連続で減益が予想されています。一方で配当は43年連続で増配しており増配余地も大きいです。
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WMTの日足チャートは上昇チャネルを形成しています。原油をはじめ商品相場の下落の恩恵を受ける銘柄としてWMTなどの生活必需品・小売セクターやゼネラルミルズ(GIS)やクラフトハインツ(KHC)などの食品株セクターがあります。

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