バフェット太郎です。

長期の投資戦略において最も重要なことは、銘柄選択でも買い付けタイミングでもなく優良株を買い増しすることです。従って、巷でよく聞く「何に投資すべきか?」という議論はそれほど重要ではないのです。

そもそも「何に投資すべきか?」という答えは出ています。「S&P500ETF」やS&P500に採用されているディフェンシブ銘柄を中心にポートフォリオを作っておけばまず間違いはありません。そこでプロクター&ギャンブル(PG)よりもチャーチ・アンド・ドワイト(CHD)が良いとか、いやキンバリークラーク(KMB)だとか言う議論はそれほど重要ではないんです。それよりもその後買い増ししているのか、あるいはほったらかしにしておくのかで将来のパフォーマンスは大きく変わってきます。

例えば、A株の株価成長率が年率5%、B株の株価成長率が年率10%とした場合、それぞれに100万円投資した場合の10年後のリターンは、A株163万円、B株259万円です。しかし、A株だけ毎月3万円買い増ししたとすると10年後のリターンは638万円にもなります。当然合計の投資資金は460万円にもなるのですからB株に勝って当たり前です。しかし、ほとんどの投資家は買い増しをせず、最初の100万円だけで勝負しようとします。

もちろん、年率10%成長が見込めるB株に毎月3万円買い増しすることが理想的であることは言うまでもありませんが、たとえ銘柄選択で間違えても毎月コツコツと積立投資をすれば資産は大きく増やせます。

一方で、どんなに銘柄選択が優れていても、買い増しをせずに値上がり益に安心しているようでは資産の最大化は望めません。昨年までFANG銘柄などイケてる銘柄に投資してお金持ちになったと勘違いした投資家ほど、買い増しを怠っています。なぜなら買い増しなんてケチケチしたことをしなくても資産がどんどん増えるのですから、倹約的な生活を送って毎月買い増しするなんて馬鹿らしくできないのです。

つまり、現実的には株価が年率10%で成長するイケてるB株をコツコツ買い増しする投資家なんていないのです。また、B株のようなグロース株は配当利回りが低いので配当再投資の効果も薄まります。一方で年率5%しか成長しないようなバリュー株は高配当であることが多いため、株価の安い時期も長く、コツコツと買い増しすることができ、ジワジワと資産を大きくできるというわけです。

買い増し戦略のデメリットは、お金持ちになるためにとにかく時間がかかるということです。別の言い方をすれば、時間がかかることでその戦略がマネされにくく、競争優位性を有しているとも言えるのです。

ちなみに当初、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)など退屈な銘柄に配当再投資戦略で投資していた個人投資家が、次々と値動きの激しい資本財株や日本の中・小型株をポートフォリオに組み入れるようになったのは偶然ではありません。結局ゆっくりお金持ちになることが我慢できず、必死に銘柄分析をして、タイミングを見計らって投資するようになり、いつの間にかコツコツと買い増しすることを忘れてしまったのです。

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