バフェット太郎です。

ウォールストリートジャーナルに『アマゾンのクラウド事業、ウォール街が評価引き下げ』との記事。

ウォール街のアナリストたちが、アマゾン(AMZN)の2016年営業利益予想を昨年末の45億ドルから40ドル弱へと引き下げたことで、株価が低迷しています。利益予想を引き下げた主な要因は、クラウド事業に対する評価が悪化したためです。

AMZNの利益の大半は、クラウド事業のAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)によるものですが、今後はグーグル(GOOGL)やマイクロソフト(MSFT)との競争激化で利益率が悪化するだろうと予想されているわけです。これを受けて17年と18年の予想も下方修正されています。

GOOGLやMSFTは毎年莫大なキャッシュフローを創出しており、その豊富な資金力でクラウドサービスを手掛けているので、これまでのようにAWSでは稼げなくなる可能性があります。

AMZNの歴史を振り返れば、ネット小売りを「儲からない事業」にすることで参入障壁を高くし、シェアの拡大に成功しました。AWSでも同じように値下げを繰り返し、AWSの利益率が8%にまで落ち込みました。

GOOGLやMSFTなどの競合他社がクラウドサービスの値下げに踏み切った場合、AMZNも追随しなければならず、クラウド事業への投資拡大が迫られる可能性もあります。

また、アナリストが利益予想を引き下げている理由はクラウド事業のみを懸念しているわけではなく、予想を上回る配送コストにより小売り事業の収益力も悪化しているためです。
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AMZNの経営成績です。売上高の成長率の伸びが非常に高いです。前期はクラウド事業のAWSが大きく利益に貢献しました。
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AMZNのEPS(一株当たりの利益)は2011年以降は不安定です。BPS(一株当たりの純資産)は順調に拡大しています。
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本業の儲けを表す営業CFは右肩上がりで拡大が続いています。また、投資CFも同様に拡大傾向にあります。

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株価はわずか一年で二倍以上にまで上昇しましたが、今後、クラウド事業で稼げなくなった場合、EPSは急落するので、それにつられて株価も暴落すると思います。

AMZNのPERは466倍と非常に高く、投資家の期待値の高さを表しています。ジェフ・ベゾスは投資家に短期的な利益を諦めるように説得していますが、一体いつになったら莫大な利益を上げてくれるのでしょうか。クラウド事業の競争激化でそれは永遠の幻になってしまうのかもしれません。



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