バフェット太郎です。

6日のNYダウ株式市場は、前日比+112.73ドル(+0.64%)高の1万7716.05ドルと反発して取引を終えました。上昇した主な要因は、ファイザー(PFE)の「税逃れ」のためのアラガン(AGN)買収計画が失敗に終わったことで、両社ともより規模の小さい同業他社との統合を目指す方向へ、方針展開するとの期待が高まったことを受けて、ヘルスケア関連株が買われました。また、原油在庫が予想外に減少したことが好感されてエネルギー株も買われました。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫統計によると、原油在庫は市場予想の320万バレル増対して、結果490万バレルの減少となりました。これは製油所の処理量が増加したことに加えて、輸入が減少したためです。
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原油の日足チャートですが、サポートラインを反発しており、再度41ドルのレジスタンスをトライする展開が予想されます。
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ドル円の週足チャートです。105~106円にサポートラインがあるので、その辺をターゲットに下落すると考えています。ドル安は米国株にとって好材料です。特に輸出関連株に加えて、大型グローバル株がドル安の恩恵を享受します。

具体的な銘柄を挙げると以下の通りです。(海外比率65%以上)
ダウケミカル(DOW)海外比率66.6%
マクドナルド(MCD)海外比率68.5%
モンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)海外比率82.1%
フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)海外比率100%
アボットラボラトリーズ(ABT)海外比率69.8%
IBM海外比率65.5%
インテル(INTC)82.4%

ここら辺のグローバル企業は、昨今のドル高で苦しんでいましたから、今後も持続的に市場平均をアウトパフォームすることが期待されます。マーケットは少しずつ為替を織り込んでおり、海外比率100%のPMの株価は大きく上昇しています。
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また、MCDの株価も大きく上昇しています。
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上げすぎだろ。

ただし、米国株投資に躊躇する必要はありません。なぜなら見た目の株価の値上がりほど、円建て資産は増えていないからです。これは円が急騰しているためです。別の言い方をすれば、日本人の人的資本価値が大きく値上がりしていることを意味するので、働いて稼いだお金で米国株を買ってやればいいわけです。

*海外比率は下記の文献を参照しました。
(参考文献:米国会社四季報2015秋冬号 2015年 10/21 号 [雑誌]: 週刊東洋経済 増刊
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