バフェット太郎です。

米コンピューターサービス大手のIBM(IBM)が第1四半期決算を発表しました。内容はまちまちでした。

EPSは予想2.09ドルに対して、結果2.35ドルと予想を上回りました。
売上高は予想182億9000万ドルに対して、結果186億8000万ドルと予想を上回りました。売上高はこれで16四半期連続の減収です。

EPSと売上高はともに予想を上回ったものの、第2四半期決算の予想EPSを3.43ドルから2.78~2.92ドルへ下方修正されたことが嫌気され、株価は急落しました。

売上高が16四半期連続で減収している主な要因は、ハードウエア・ビジネスなどの不採算部門から撤退しているためです。IBMは従来のハードウエア・ビジネスから脱却し、クラウド・ビジネスへ移行しており、利益率は改善傾向にあります。

コア事業として育成しているクラウドサービス、セキュリティーソフト、データ分析などの戦略的高成長分野は、前年同期比+14%増でした。また、クラウドビジネス合計の売上高は+34%増と、順調に売上高が拡大しています。

通年の調整後EPSは従来予想の13.50ドルに対して、少なくとも13.50ドルになるとの見通しを維持しました。

経営成績
1
売上高は2011年をピークに4期連続で減収しています。また、今期の予想売上高は782億2000万ドル、来期は778億2000万ドルと6期連続の減収が予想されています。
2
売上高の減収が続くなかで、EPSはすでに底を打っています。今期の予想EPSは13.50~13.55ドル、来期は14.21ドルが予想されています。IBMは過去4年間で株式発行枚数の20%を買い戻しており、自社株買いがEPSを押し上げています。ただしBPSは縮小傾向でネガティブです。 
3
IBMのキャッシュフロー計算書を眺めれば、本業で安定的に稼いでいることがわかります。また、稼ぐためにそれほど多くの投資を必要としていないこともわかります。結果的にフリーCFが多くなり、自社株買いや配当といったかたちで株主に還元することができます。
5
営業CF÷売上高で求める営業CF比率(キャッシュフロー・マージン)は2期連続で改善しています。
4
第2四半期決算を下方修正したことで株価は急落しています。サポートラインの140ドルを試す展開です。

ウォーレン・バフェットがIBMに投資していることから、同社に投資している投資家は少なくありません。一方で株価の低迷で含み損をたらふく抱えて、損切を検討している投資家もいると思います。しかし、キャッシュフロー計算書を眺める限りで言えば、今後も安定した収益が見込めることに加えて、積極的な投資家還元策が期待できるので、長期投資には適しています。株価の値動きを許容できるなら、ホールドが正解です。