バフェット太郎です。

27日、米たばこ最大手のアルトリア・グループ(MO)の株式を一株61.36ドルで46株買い増しました。
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バフェット太郎の投資戦略は、毎月ポートフォリオにおける構成比率下位銘柄を買い増すというもので、今回の最下位銘柄は米たばこ最大手のMOでした。

MOはジェレミーシーゲル著「株式投資 第4版 」のなかで、「S&P500指数の最初の構成銘柄のうち、現在もそのまま存続している企業の中で、過去50年間の利回りが最も高かった銘柄」として紹介されています。

1957年~2006年までの50年間、MOの平均利回りは19.88%と、2位のアボット・ラボラトリーズ(ABT)の15.86%を大きく上回る成績でした。そのため、シーゲル流バリュー株投資を実践しているバフェット太郎のような投資家たちのポートフォリオには、必ずと言っていいほどたばこ株があります。

しかし、だからと言って、これからもMOが高リターンを叩きだす保証はどこにもありません。

そもそも、MOは1955年時点ではまだ、たばこ業界シェア第5位の中堅企業でした。また、1960年には最下位にまで転落しています。当時のトップはレイノルズ(RAI)であり、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)でした。

MOが飛躍したのは70年代に入ってからです。当時女性向けたばことして売られていた「マールボロ」を、西部のカウボーイというワイルドなイメージに大きく変えたことでシェアを大きく伸ばすことに成功しました。また、ミラービールを買収したことも、MOを大きく成長させました。

今でこそビール業界世界シェア第二位のSABミラーも、1972年当時はシェア第7位の中堅ビール会社でした。MOはたばこ事業で稼いだ莫大なキャッシュフローを、惜しみなくビール事業の宣伝広告に流し込んだことで、1980年にはシェア第二位にまで上りつめました。

90年代以降は、訴訟問題で莫大な賠償金を突きつけられて破綻目前まで追い込まれ、配当利回りは一時8%を超えました。こうした株価の急落は、配当再投資を含めたトータルリターンを大きく上昇させました。

MOの歴史を振り返れば、最初から大企業というわけではなく、下から這い上がってきた企業だということがわかると思います。つまり、そうした要因で高リターンを叩きだしたというわけです。別の言い方をすれば、今後19.88%というリターンは見込めないということです。

過去に答えを求めるのは間違いではありませんが、過去のリターンが将来を保証するということではありません。そういう意味では、S&P500ETFなどに投資するインデックス投資家も例外ではありません。

1950年代、市場経済がここまで成功すると考えた人は少なかったと思います。一方で現在の投資家は、市場経済がこれからも絶対成功すると考えているわけですから、50年代当時に比べて割高になっていることは言うまでもありません。

つまり、将来のリターンを過去に求めても保証されないというわけです。

それを踏まえたうえで、たばこ株は今後もそこそこ魅力的な投資対象です。衰退産業ではあるものの、たばこビジネスにはほとんど投資が必要がないため、莫大なキャッシュフローを創出してくれるからです。

参考文献(米国シガレット産業の覇者―R・J・レイノルズ社とフィリップ・モリス社の攻防


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