バフェット太郎です。

日用品で世界最大手のプロクター&ギャンブル(PG)が第3四半期決算を発表しました。内容は悪かったです。

EPSは予想0.82ドルに対して、0.86ドルと予想を上回りました。
売上高は予想158億1000万ドルに対して、157億6000万ドルと予想を下回りました。

為替変動や事業の買収・売却の影響を除く売上高は1%増加しました。価格が全体で1%上昇したものの、販売数量は2%減少しました。

部門別の販売数量は以下の通りです。

美容・パーソナルケア部門:5%減
カミソリ等グルーミング部門:6%減
ヘルスケア部門:3%減
ベビー・女性・ファミリー用ケア部門:2%減

新興国で販売数量が伸び悩んだことに加えて、一部ブランドの売却やベネズエラ事業の切り離しなどが響いています。ただし、不採算ブランド等を売却したことにより、売上高総利益率は2.5ポイント上昇しました。

PGは通期のEPS見通しを従来予想の3.91ドルから、新ガイダンス3.76ドルへ下方修正しました。これは広告投資の拡大や実効税率の上昇、不利な為替変動、営業外収入の減少によるものです。

経営成績
1
営業利益が大幅に落ち込んでいます。PGは利益率を改善させるために、競争力の低い美容製品の一部43ブランドを化粧品大手の米コティに売却予定です。
2
EPS(一株当たりの利益)が大幅に減少しており、前期はDPS(一株当たりの配当)がEPSを上回りました。今期の予想EPSは3.76ドルに回復する見込みです。BPS(一株当たりの純資産)の成長はほとんどなく横ばいです。
3
本業の儲けを示す営業CFは安定しています。また、投資CFもほとんどかからないので、毎期100億ドルものフリーCFを稼いでいます。こうした稼いだお金のほとんどを株主還元に使っているため、BPSも伸びないというわけです。グロース株とくらべて成長率は全くなく、見ているだけで眠くなりそうな退屈なキャッシュフロー計算書です。典型的なバリュー株です。
4
週足チャートはデッドクロスを形成しており、「売り」シグナルがでています。200日移動平均線がターゲットになると思います。

PGは売上高の63%を海外で稼いでいるためドル高に弱いです。そのため最近の決算は冴えない数字ばかりが目立ちました。しかし、FRBが賃金や物価を引き上げるためにドル安誘導に踏み切っているため、今後PGのようなグローバル企業の業績は改善していくと予想しています。