バフェット太郎です。

世界有数のバイオ医薬品メーカー、ギリアド・サイエンシズ(GILD)が第1四半期決算を発表しました。内容は悪かったです。

EPSは予想3.13ドルに対して、結果3.03ドルと予想を下回りました。
売上高は予想81億ドルに対して、結果77億9000万ドルと予想を下回りました。
通期の売上高見通しは予想317億6000万ドルに対して、新ガイダンスは300億~310億ドルと下方修正されました。

経営成績
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14年以降、業績が爆発的に伸びている主な要因は、C型肝炎内服薬ハーボニが成長を牽引したためです。
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2013年にはC型肝炎内服薬ソバルディが、2014年にはソバルディを改良した新薬ハーボニが好調だったことからBPS(一株当たりの純資産)、EPS(一株当たりの利益)ともに急拡大しています。
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本業の儲けを示す営業CFが急激に伸びている一方、設備投資はほとんど必要ないため莫大なフリーCFを稼ぎ出しています。結果、手元資金は2012年12月期の18億6200万ドルから2015年12月期146億ドルと、わずか3年で8倍増加しました。
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決算は予想を下回る悪い数字だったことから、株価は前日比-9.06%と急落しました。サポートラインは81ドルですが、割り込むようなら200日移動平均線の76.90ドルがターゲットになります。PERは現在7.41倍です。

二年前までは、GILDを保有しておけば間違いないなんて言われてましたが、新薬ハーボニの薬価切り下げ問題や、ハーボニ以外の期待できる大型新薬を持っていないことから、株価はボコボコに売られています。

結果、PERは7.41倍にまで低下して、一見割安のようにも見えます。しかし、今期のEPS見通しが12.61ドル、来期のEPS見通し12.18ドルと減益が予想されていることからもわかる通り、今後も持続的な収益の確保が難しくなっているので、割安とは言えないわけです。

PERという指標は、業績に安定感のある生活必需品関連株などには使えますが、業績が不安定なエネルギー株や、あるひとつのヒット商品で急激に売り上げと利益を拡大させてきたようなGILDやアップル(AAPL)のような銘柄に使うのはあまりお勧めしません。

配当利回り6%のエネルギー株を「高配当株だ!」と喜んで飛びついた投資家が、数か月後に減配発表を受けて絵に描いた餅だったことに気づいたように、PER7倍のグロース株を「割安だ!」と喜んで飛びつく投資家は、数か月後、予想を下回る悪い決算発表を受けて、全然割安でも何でもなかったという現実を目の当たりにする可能性だってあるわけです。

もちろん、その大きすぎるリスクにはそれに見合ったリターンもあるので、誰も止めたりはしません。ただし、長期バリュー株投資家はそうしたグロース株には手を出したりしません。