バフェット太郎です。

日本には、バートン・マルキール著『ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理 』やチャールズ・エリス著『敗者のゲーム〈原著第6版〉 』などのインデックス本を読み、インデックス投資をしている個人投資家が少なくありません。

バフェット太郎は、ほとんどの投資家にとってインデックス投資が最適解だと思っているので、彼らがインデックス投資をすることは間違ってはいないと考えています。インデックス投資家は、株式の過去200年間のインフレ率調整済みの年率平均利回りが6.8%だったことから、今後も株式(すなわちS&P500ETF)に投資さえすれば、年率平均6.8%の利回りが得られると、将来の資産額をはじいて悦に入っています。そしてその楽観的な予想は多分正しいです。でもそれは5年や10年の投資ではなく、20年~30年以上の超長期投資の場合に限ります。

過去200年間、米国は株式市場が創設し、工業国へと発展し、政治的にも経済的にも力をつけ、世界最強の経済・軍事大国になり、大恐慌を経て、第二次世界大戦などあらゆる戦争を繰り返し、金本位制を捨て、自由市場経済に傾倒してきました。当時から市場経済がこれだけ繁栄すると想像できた人は少なかったと思います。つまり、投資家の期待値が低かったことが、株式の利回りを相対的に押し上げた可能性があり、資本主義経済はこれからも持続すると考える人が多い今、過去の高い平均利回りは今後期待できないと考える方が自然です。

しかし過去に答えを求めれば、将来の年率平均利回り6.8%は意外にも達成できるかもしれません。

ジェレミー・シーゲル著『株式投資 第4版 』によれば、1802年~2006年の204年間を3つの時代に分けて年率利回りを計算しています。

第Ⅰ期1802年~1870年:年率7.0%
第Ⅱ期1871年~1925年:年率6.6%
第Ⅲ期1926年~2006年:年率6.8%

ちなみに戦後1946年~2006年の年率利回は6.9%でした。また、戦後を4つの時代に分けると以下の通りになります。

第Ⅰ期1946年~1965年(19年):年率10.0%
第Ⅱ期1966年~1981年(15年):年率-0.4%
第Ⅲ期1982年~1999年(17年):年率13.6%
第Ⅳ期1985年~2006年(21年):年率8.4%
戦後期1946年~2006年(60年):年率6.9%

過去200年間に起こったインフレはすべて第二次世界大戦後ですが、目立ったインフレがなかった大戦以前の125年間における株式投資利回りとまったく同じ水準です。つまり、物価の変動率は長期的にみれば株式投資利回りに影響を与えないということです。

また、大戦後第Ⅱ期のパフォーマンスこそ悪かったものの、20~30年以上の超長期的に見ればいつの時代でも利回り6.8%前後に落ち着いていることが確認できます。過去200年間の激動の時代を考えれば、株式投資への利回りは驚くほど安定していると言えます。今後、5~15年程度では、6.8%の利回りは得られないかもしれません。しかし、20年~30年以上の長期で株式を保有すれば利回りは平均回帰し、平均利回り6.8%が期待できると思います。