バフェット太郎です。

米石油サービス会社のベーカー・ヒューズ(BHI)によれば、石油掘削リグ稼働数は10基減の318基となり、2009年10以来の低水準を更新しました。減少はこれで8週連続で、前年同期の660基から半減しています。これは原油価格にとってプラス材料です。

一方で、OPEC(石油輸出国機構)の月報によれば、4月の加盟国の産油量が前月から日量18万8000バレル増の3244万バレルとなったとのこと。これは2008年以来の高水準で、原油価格にとってマイナス材料です。

産油量が増加している主な要因は、経済制裁が解除されたイランが生産量を拡大させていることに加えて、主要産油国による4月の増産凍結協議が決裂したことを背景に原油生産量が拡大しているためです。これにより、非OPECの減産分を打ち消してしまっています。

原油需要の日量3149万バレルに対して、原油供給は日量3244万バレルですから、OPECが4月のペースで生産を継続すれば、2016年は平均で日量95万バレルの供給過剰になります。ただし、バフェット太郎は原油供給は4月のペースで継続しないと考えています。

なぜそう考えているかというと、2017年~2018年までにサウジアラビアの国営石油会社、サウジ・アラムコが上場を目指しているからです。サウジアラビアは、原油のシェアをイランなどのライバル国に奪われないため減産を見送ってきたわけですが、原油安が続けばサウジ・アラムコのIPOで得られる株式売却益が目減りしてしまいます。つまり、サウジアラビアはサウジ・アラムコの時価評価額を高くし、IPOで得られる株式売却益を大きくするために減産に踏み切ると思うのです。
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(参照:StockCharts.com

原油チャートを眺めると、上昇のトレンドチャネルを形成していることが確認できます。現在は中央の緑のラインがレジスタンス(上値抵抗線)で、下の青いラインがサポートライン(下値支持線)になっています。このチャネルが壊されるまでしばらく上昇トレンドが続くので、エネルギー株が相場を牽引していくと思います。 4
エクソン・モービル(XOM)の過去42年間で7度目の買い場が間もなく終了します。これから大きく上昇するのはフィンテック関連株でもバイオ株でもありません。オールドエコノミーのエネルギー株です。