バフェット太郎です。

著名投資家ウォーレンバフェット率いる投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRK.B)がアップル(AAPL)の株式に初めて投資したことが、米当局への届け出で明らかになり、投資家たちに衝撃を与えました。

米証券取引委員会(SEC)への届け出によると、BRK.Bは2016年1~3月期に約10億ドル(981万株)を取得しました。これはポートフォリオ全体の1%程度と規模は小さいです。またIBMの株式を買い増す一方で、ウォルマートストアーズ(WMT)の株式を前回に引き続き一部売却し、プロクター&ギャンブル(PG)の株式に至ってはほとんど売り払いました。
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BRK.Bのポートフォリオは食品大手のクラフト・ハインツ(KHC)、銀行大手のウェルズ・ファーゴ(WFC)、ソフトドリンク大手のコカ・コーラ(KO)、ハイテク大手のIBM、決済カード大手のアメリカン・エキスプレス(AXP)の五銘柄でポートフォリオ全体の69.18%を占めています。また上位10銘柄で全体の83.95%を占めるなど、厳選した一部の銘柄に集中投資するというスタイルに変更はありません。

バフェットはこれまで「わからないものには投資しない」とハイテク株を注意深く避けていた一方で、ハイテク大手のIBMに投資していました。また、最近になってヤフー(YHOO)の事業売却の入札に参加するなど、従来の投資戦略から変更しているとか一貫性がなくなったなどと言われています。でも、そうではないと思うんです。

バフェットはIBMをIT業界のインフラ株という視点で投資しています。同じようにYHOOをハイテク株として見ているのではなく、メディア株として見ていると思います。バフェットがこれまでいくつもの新聞会社を買収してきましたが、その買収には大きく分けて二つの特徴がありました。

一、人気がなく割安であること
二、顧客基盤が大きいこと

この二つの条件を満たしたメディア株をバフェットは好んで投資していることから、メディア株として割安で顧客基盤の大きいYHOOに投資しようとしているのだと思います。

では、バフェットはAAPLをどのような視点で投資しているのか?ですが、おそらくAAPLへの投資はその投資額から考えてバフェットの投資ではなく、トッド・コームズ氏や他の誰かによる投資だと思います。従って、バフェットがハイテク株を選好しているとか、一貫性がなくなったといった見方は間違いで、インフラ株としてのIBM、メディア株としてのYHOO、そしてトッド・コームズ氏かテッド・ウェシュラー氏のどちらかによるAAPLへの投資と見れば、バフェットは今まで通りの変わらない投資スタイルを貫いていると言えるわけです。

(追記:BRK.BによるAAPLへの投資はバフェット本人の決断によるものではなく、トッド・コームズ氏かテッド・ウェシュラー氏のどちらかによるものだということを、バフェットのアシスタントが明らかにしました。)