バフェット太郎です。

日本の公共交通機関のレベルは高度に発達しており、世界各国と比較しても日本以上に優れているところはありません。従って、都会に住んでいる人たちは自動車を買う必要なんてありません。自動車の平均的な維持費は毎月3~5万円程度なので、それを浮かせて毎月インデックスファンドに積み立て投資するだけで30年後には3500~5840万円程度(年率利回り6.8%)の資産を形成することができます。しかし、なかにはさらにお金のかかる高級車に乗る人もいます。そういう人に限って学歴の低い不良が多かったりします。

なぜ学歴の低い不良ほど高級車を欲しがるのかと言えば、シグナリング効果を発することができるからです。

そもそもシグナリング効果とは2001年にノーベル経済学賞を受賞したマイケル・スペンスによって提唱されました。このシグナリング理論を使って、スペンス氏は見事に学歴社会を説明したわけです。

例えば、企業が新卒を採用する場合、その若者が有能か無能かわかりません。そこで企業は、学歴と生産性に相関関係があるとするならば、学歴の高い若者ほど有能と判断し高賃金を支払い、学歴の低い若者ほど無能と判断し低賃金で働かせることが合理的であると考えたわけです。

一方若者も、高賃金を獲得するために自分がいかに有能かを企業にアピールしなければなりません。そこで学歴を見せびらかすことで企業に「ぼくは有能ですよ」とシグナルを発するわけです。

学歴が高いからと言って必ずしも生産性が高いとは言えませんが、学歴などを利用することで若者は生産性の高さを証明することができ、高賃金にありつくことができるのです。

話を元に戻せば、学歴の低い不良ほど高級車に乗りたがるのは、それは社会で成功しているというシグナリングを発することができるからです。不良は学校では一番エライ存在で威張ったりしてきましたが、社会に出れば無能以外の何者でもありません。そして10年も経てば、いじめられていた奴らが出世し、いじめていた側の不良たちは低賃金で苦しみながら生きる現実が待っています。そこで、彼らは自分がいかに成功したかを社会にシグナリングするために高額なローンを組み高級車を乗り回すのです。高級車に乗っている時だけが彼らにとって社会で成功している証になるのです。

元不良少年は、高級車の他にも、ラーメン屋やたこ焼き屋など誰でも低資本で簡単に始められる飲食店を始めることで「経営者」を名乗ることもできます。しかし、ろくに簿記もできない経営者が飲食店を始めても三年と持たず多額の借金だけが残るのです。

低学歴の不良ほど高級車を乗り回したり経営者を名乗って社会から認めてもらいたいというシグナリングを発しているわけですが、虚栄心は自らの身を亡ぼすだけで、高級車を下りれば先の暗い未来しか待っていないのです。