バフェット太郎です。

バロンズに「ボーイング株に逆風」との記事。一連の会社発表を受けて下落が続くボーイング株にはさらに下値を見込まれているとのこと。

ボーイング(BA)は世界最大の航空機メーカーで民間および軍用機、電子防衛システム、ロケットエンジン、人工衛星等を製造しています。97年にマクドネル・ダグラス社を買収し、巨大化。民間機は欧州エアバス社とシェアを二分しています。軍用機は業界2位ですが、採算性の高い民間機へシフトする方針で、2020年に納品予定の燃費効率に優れた民間用の次世代大型ジェット機ボーイング777X型機の受注が期待されています。

バロンズはBA株の下値が見込まれている要因としていくつかその理由を挙げているのでまとめてみました。
一、民間機の売上高が二年連続で減少している。
二、原油安を受けて燃費効率に優れた次世代型機の需要が減少した。
三、今年の納入機数が昨年を下回ると発表された。
四、777型機の減産や人員削減が発表された。
五、2016年の業績見通しが予想を下回った。
六、米証券取引委員会(SEC)が同社の会計手法を調査していると報道があった。
七、航空機は過剰生産の傾向があり、一部のアナリストはボーイング787型機で評価損になる可能性が高いと見ている。
八、ゴールドマンサックスが利益の減少を見込んで目標株価を101ドルに設定した。(現在129ドル)

経営成績
1
金融危機で業績が大きく悪化したものの、2010年には持ち直して堅調に推移しています。長期トレンドは右肩上がりです。
2
BAはBPS(一株当たりの純資産)が少ないことから、資本効率が極めて高くROEは69%もあります。また、ここ10年で減配はなく、積極的に株主に還元する姿勢が見られます。
3
本業の儲けを示す営業CFは金融危機で一時マイナスに転じたものの、2012年以降は堅調に推移しています。ただし、業績は景気に大きく左右されるので、株価は乱高下しやすいです。

設備投資はあまりかからないため、莫大なフリーCFの創出に成功しています。BAはその莫大なフリーCFを全額株主に還元する方針を示しており、昨年だけでも発行済み株式数の5.7%に当たる自社株買いを行っています。加えて、第1四半期だけでも発行済み株式数の4%に当たる自社株買いを行っており、配当利回り3.37%を含めた株主利回りはすでに7.37%にも上り、今後の自社株買い次第ではさらに利回りが高まります。

しかし、受注が安泰というわけではないので、受注残の30~35%を占める新興国のマクロ的な状況が大幅に悪化した場合、受注残が一気に蒸発する恐れもあるため、リスクは高いです。つまり、フリーCFを全額株主に還元すると公約しても、金融危機後のようにフリーCFが激減する可能性だってあるということです。そのため逆張り投資家は、見かけだけの好株主利回りになる可能性に注意してください。
4

SPONSORED LINK