バフェット太郎です。

ポートフォリオに長々といくつもの企業名が並ぶのは、優秀な投資家のしるしではなく、自分の投資判断に自信を持てないことの表れである。フィリップ・フィッシャー『フィッシャーの「超」成長株投資―普通株で普通でない利益を得るために』より。

投資家のあるあるで、必死になって企業分析をしてるくせに30~50銘柄以上とやたらに分散投資している投資家は少なくありません。一体なんのために企業分析をしているのでしょうか。著名投資家ウォーレン・バフェットに影響を与えた人物、フィリップ・フィッシャーは自分の理解できる優良グロース株に集中投資することを推奨しています。

フィッシャー自身のポートフォリオは常に10銘柄程度で構成されており、3~4銘柄がポートフォリオ全体の75%を占めていたと言われています。そんな彼が、もし投資家が大型で安定したタイプの成長株だけを慎重に選んで投資するのなら、投資する銘柄は5つに絞るのが良いとのこと。別の言い方をすれば、どんなに自信の持てる銘柄であっても、一銘柄に集中投資するとかアホなことをしてはいけないということです。

例えば、ウォーレン・バフェットのポートフォリオは以下のようになっています。
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ポートフォリオ全体の75%を6銘柄が占めており、全体の50%を3銘柄で占めています。また、どの銘柄も誰にでも理解できるような簡単な大型株ばかりです。一方でバフェットの場合、資金量があまりにも大きすぎることから大型株しか買えなかったり、完全子会社化したことにより非公開となった銘柄もあるので、このグラフを鵜呑みにするべきではないという意見もあります。
(KHC=クラフトハインツ、WFC=ウェルズ・ファーゴ、KO=コカ・コーラ、IBM=IBM、AXP=アメリカン・エキスプレス、PSX=フィリップス66)

とはいえ、バフェットだけでなく史上最強のファンドマネジャー、スタンレー・ドラッケンミラーのポートフォリオもまた集中投資されています。
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ポートフォリオ全体の75%をわずか4銘柄で占めており、まるでフィリップ・フィッシャーのようなポートフォリオになっています。本当に優秀な投資家ほどこのような集中投資ができるのでしょうが、ほとんどの個人投資家はポートフォリオ全体の80%を8~16銘柄で占めるといったやり方が現実的だと思います。また、30~50銘柄以上に分散投資する個人投資家の特徴は根っからの投資好きに多く、銘柄コレクターのようにいろいろ揃えたい衝動にかられている場合が多いです。
(GLD=SPDRゴールド・シェア、FB=フェイスブック、AMZN=アマゾン、MSFT=マイクロソフト、RTN=レイセオン)

フィリップ・フィッシャーの『フィッシャーの「超」成長株投資―普通株で普通でない利益を得るために 』は1958年、米国で出版されて以降、長く読み継がれており、その投資哲学は現代でも通用する名著です。グロース株投資家のみならず、株式投資家ならすべての人が一度は手に取ってじっくり読んでおきたい良書です。

グッドラック。