バフェット太郎です。

ジェレミー・シーゲル著『株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす』によれば、高配当株へ投資し配当再投資をすることで市場平均に勝てるということが証明されています。例えば、1957年から2003年までの期間にわたってS&P500によるトータルリターンは年率平均11.18%だったのに対して、S&Pコア10種のそれは15.68%でした。S&P10種とは、S&P100採用銘柄のうち高配当上位10銘柄のことで、S&Pコア10種とは、S&P100採用銘柄で過去15年間一度も減配していない高配当上位10銘柄のことです。

シーゲル氏の研究結果によれば、S&P10種のトータルリターンは年率平均15.69%とコア10種の15.68%とほぼ同じ数値だったことから、必ずしもコアである必要はありませんが、どっちかっつーとコア10種のが好き。ちなみにこの研究では年末の入れ替えの際の取引手数料とキャピタルゲインによるコスト等も含まれています。

2016年6月現在のS&Pコア10種は以下の通りです。
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平均配当利回りは4.14%です。

これらの銘柄は過去10年間で一度も減配をしていない銘柄です。高配当株のなかには自動車大手のフォード・モーター(F)の4.49%、石油メジャーのコノコフィリップス(COP)の4.17%などがありましたが、減配していたので除外しました。

一、AT&T(T)
世界最大級の総合通信事業会社。米国の電話事業を独占してたんだけど、1980年代に地域電話会社をスピンオフして2005年に元傘下のSBCコミュニケーションズが逆買収。つまり子分が親分を飲み込んだというドラマがあったって言うわけです。2015年7月にはバフェットの保有銘柄ディレクTVを買収してます。

二、サザン(SO)
アトランタ拠点の電力持ち株会社大手。ジョージア州、フロリダ州、アラバマ州、ミシシッピ州で発電・送電事業を運営していて、発電所は水力と化石燃料合わせて73カ所、原子力3カ所のほか太陽光発電やバイオマス施設もあります。

三、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)
通信サービスで世界最大級で、米国の通信業界でAT&Tとの二強です。2014年に英ボーダフォンとの合弁を解消しベライゾン・ワイヤレスを完全子会社化したことでモバイル事業に期待。安定した収益を背景に自己資本比率は6.73%と低いため、ROEは108.83%と非常に高いです。

四、シェブロン(CVX)
国際的な石油会社でスーパーメジャーと呼ばれる最大手の一角です。石油・ガスの探鉱から生産、輸送、精製、販売まで上流から下流まで一貫した垂直統合型の石油株です。原油価格が高騰していたときに高採算の上流部門に積極的に投資していたため、原油価格の下落で業績が急激に悪化しました。しかし、配当は安定しており今期も増配の見通しです。ちなみにPERは147倍と割高を示していますが、気にする必要は全くありません。エネルギー株はむしろ高PERが買い時です。

五、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)
世界最大のたばこ会社です。フィリップ・モリスがアルトリア・グループに社名変更後、同社の国際事業部が分離したのですが、それがフィリップ・モリス・インターナショナルです。世界売上首位のマールボロはじめ、世界トップ15銘柄のうち6銘柄を保有しています。各国の規制や増税、訴訟リスク、為替などの影響を受けやすいです。近年はドル高の影響を受けて不人気銘柄のひとつでしたが、最近は史上最強のファンドマネジャー、スタンレー・ドラッケンミラー氏が積極的に同社に投資するなど注目が集まっています。株価は高値を更新中。

六、キャタピラー(CAT)
世界首位の重機メーカーで、収益の柱は資源開発・建設業者向けの油圧ショベル、ブルドーザー、工業用エンジンなどです。ドル高に加えて、アジアなど各地域で主要製品の不振が続き業績が悪化していましたが、資源価格が底打ちしたことで新興国経済の回復の恩恵を受けると思います。配当は22年連続で増配しています。

七、オクシデンタル石油(OXY)
独立系では上位の石油・天然ガス開発の会社です。米国、中東、中南米地域を中心に、石油・天然ガスの探鉱、開発・生産を行うほか、石油・天然ガスパイプラインなどの中流工程も手掛けています。ただし下流部門はすでにスピンオフしています。配当は14年連続で増配しています。

八、クアルコム(QCOM)
移動体通信技術の世界最大手で、収益の柱は半導体ユニットの販売と特許ライセンス料収入です。売上高の半分を中国(香港含む)で稼いでおり、台湾を含めれば65.8%にもなり、依存度が高いです。最近は中国経済鈍化の影響を受けて利益の伸びは一服しています。配当は14年連続で増配しています。配当性向は52.6%と余力は十分です。

九、ドミニオン・リソーシズ(D)
全米最大級の総合エネルギー会社で、傘下に電力のバージニアパワーとドミニオンガスがあります。今年2月には天然ガス供給会社クエスター買収を発表しています。今後の需要を見込み、天然ガス企業に対する電力会社の争奪戦が続いています。

十、IBM(IBM)
事業の柱をクラウド、ビッグデータ分析、ソーシャルメディア、モバイル、セキュリティの戦略分野へ転換を急いでいます。今期も不採算部門から撤退が続き、利益の底入れが期待されています。配当は21年連続で増配しており、配当性向は37.2%と余裕は十分です。

業種別ポートフォリオは以下の通りです。
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10銘柄を均等に分散投資した場合、業種がムラなくキレイに分散されています。もっと業種が偏るかなと思っていたので意外。

景気循環別ポートフォリオは以下の通りです。
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景気循環別ポートフォリオを眺めると不況に強い公益株、通信株、生活必需品株で全体の50%を占めており、回復局面に強いIT株が20%、後退局面に強いエネルギー株も20%とバランスがとれてます。

このポートフォリオに景気循環株みたいなのがいっぱい入ってたりすると、将来減配が必至の見せか高配当株だったりして、「過去10年間ってたまたま不況とかなかったからじゃね?」って注意しないといけないんだけど、2006年~2015年までの10年間てうまいこと好況、後退、不況、回復局面のすべてが入ってるからその辺のことは心配しなくて大丈夫。今後も安定して配当を出す銘柄ばっかだわコレ。

これからシーゲル流の高配当株再投資戦略を実践する投資家は、もうこのポートフォリオでよくね?って言うくらい優良高配当株が揃った。満足。

グッドラック。

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