バフェット太郎です。

バリュー株投資の教科書として広く読まれている『ピーター・リンチの株で勝つ』の第8章「完璧な株、なんてすばらしい!」において、投資対象の選別に当たっていくつか重要な項目が挙げられており、ピーター・リンチはそのうちの一つに気の滅入る会社の株に投資妙味を見出しています。

気の滅入る会社の代表的な株にはサービス・コーポレーション・インターナショナル(SCI)という退屈な名前の株があります。SCIは米葬儀会社最大手で、全米45州とカナダ8州に1535の葬儀場と469の墓地(うち葬儀場併設)を運営しています。週に10回以上の葬式を行う葬儀屋だけを選んで、同業と全米中の個人経営の葬儀場を積極的に買収して傘下に取り組むことで成長してきました。

SCIは葬儀費用と棺桶代を生きているうちに積み立てておくことで、家族が後で支払いに困らないようにする生前積立制度を最初に始めた会社で、この事前契約による前受け金残高は2015年12月末で95億ドルにも上ります。

経営成績
1
業績は買収などを要因に順調に拡大しています。営業利益率は18.42%、ROEは18.31%と経営指標は優秀です。
2
EPS(一株当たりの純利益)は06年のEPSが低かったものの、9年間で6倍になるなど、成長率には目を見張るものがあります。また、配当は2013年に0.01ドルだけ減配しているので、連続増配銘柄ではありませんが、配当は比較的安定しています。同社は自社株買いに積極的で、過去4年間で発行済み株式数の13.92%を買い戻しています。つまり、配当とは別に年率3.48%の利回りを株主に還元していることを意味します。
3
本業の儲けを表す営業CFは、景気の影響をほとんど受けないので横ばいが続いています。設備投資にもあまりお金を必要としていないことから、潤沢なフリーCFを稼いでいます。
4
一株当たりのフリーCFの増加率は9年間で+91%増加しました。
5
SCIの週足チャートです。50日移動平均線を割り込み、200日移動平均線を試す展開になるかもしれません。SCIのPERは24.04倍と割安感はないものの、配当利回り1.97%と自社株買い利回り3.84%を足し合わせた株主利回りは5.81%にもなり投資妙味があります。

グッドラック。