バフェット太郎です。

オラクル(ORCL)が第4四半期決算を発表しました。内容は良かったです。

EPSは予想0.81ドルに対して、結果0.81ドルと予想に一致しました。
売上高は予想104億7000万ドルに対して、結果106億ドルと予想を上回りました。

ORCLは世界第二位のソフトウエア会社で、データベース管理システムのオラクル・データベースで商用分野で世界トップです。収益の柱はライセンス収入であるため営業利益率が37.38%と非常に優秀です。M&Aに積極的で、15年1月、消費者データ分析のデータロジックスを買収しています。

【経営成績】
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オラクルの業績は右肩上がりに増収増益が続いていましたが、前期はドル高が重荷になったことに加えて、柱のライセンス収入の新規分が漸減し、減収減益に沈みました。
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設備投資にほとんど資金を必要としないため、毎期莫大なフリーCFを稼いでいます。ORCLは潤沢な手元資金で積極的に株主還元をしており、過去4年間で発行済み株式数の12.19%を買い戻しています。これは年間3.05%の自社株買い利回りを意味するので、。配当利回り1.55%を足し合わせた株主利回りは4.6%にもなります。
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ORCLの日足チャートです。弱気の下降トレンドチャネルを形成していますが、今年のはじめから突き上がってきたチャートが旗のカタチをしていることから、これを上昇フラッグと言います。今後のシナリオはレジスタンス(上値抵抗線:40ドル水準)のブレイクアウトです。

ただ、今月はじめには元財務担当者が起こした裁判により不正会計が疑われたことで株価が急落していました。その後ORCL側は「私たちのクラウドの収益の会計処理に関しては、我々は慎重に検討し、完全にそれが100%正確であることを確信し、どちらかといえば、やや保守的でありました」と疑惑を完全に否定しました。

バフェット太郎は不正会計疑惑が出た場合、最初に必ずキャッシュフロー計算書を確認します。なぜなら、損益計算書は「会社の意見」、キャッシュフロー計算書は「誤魔化しの効かない真実」と言われているからです。これは、会計の世界が複雑で、解釈の仕方がたくさんあるため損益計算書などいくらでも操作できる一方、キャッシュフロー計算書は純粋にお金の流れだけを表しているからです。

ORCLのキャッシュフロー計算書を見る限りでは、大きな不正会計の心配はないです。今回不正会計が疑われているのは育成分野のクラウドサービスで、小規模ながらも投資家の注目を集めている分野です。この数字を誤魔化して大きく見せたいと考えても不思議ではありませんが、それは会計の解釈の相違から生まれるものであるため、なかなか判断は難しいです。ただ、先にも述べたように、小規模であることから会計の解釈を改めるような修正を求められたところで、業績に与える影響は軽微です。実際、本業の儲けを表す営業CFがしっかりしているからです。

ORCLは超大型優良株ですから、バイ&ホールドを前提に長期投資している人は少なくないと思います。そして、今回の不正会計疑惑で株を売った方が良いのではと悩んでいると思います。バフェット太郎がもしORCLにバイ&ホールドを前提に投資しているのなら、決して売りません。これは意地とかそういうのではなくて、それだけキャッシュフローは立派で、財務が健全だからです。

グッドラック。

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