バフェット太郎です。

1日のNYダウ株式市場は、前日比+19.38ドル(+0.11%)高の1万7949.37ドルと4日続伸して取引を終えました。上昇した主な要因は、英国のEU(欧州連合)離脱による先行き見通しの悪化懸念が和らぐなか、米国の経済指標が良好だったことが材料になり買われました。

この日発表された米ISM製造業景気指数は予想51.4に対して、結果53.2と予想を大きく上回りました。内訳を見ると、新規受注、生産、輸出がそろって上昇し、内容は良かったです。ドル高による年初の低迷から切り返しつつある兆候があらためて浮き彫りになりました。

製造業はかつてのような絶対的影響力こそ失ったものの、重要度の高い指数として経済・投資に関わる人たちは毎月欠かさずチェックしています。そもそもISM製造業景況指数とは、全米の製造業の購買担当役員にアンケート調査を実施し、その結果をもとに製造業の景況感を表したものです。

例えば、自動車会社の購買担当役員は製品をつくるために原材料を仕入れています。彼らは会社の予測にもとづき、自動車販売台数の予想をたて、それに必要なだけの原材料を買うわけです。彼らは現場の状況を日々肌で感じながら仕事をしているので信頼度の高い情報なんです。
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今回発表された米ISM製造業景気指数からわかることは、製造業の現場ではいま、新規受注が増加していて、生産と雇用を拡大している。加えて、ドル安により輸出が増えており、将来の売り上げ拡大を見越して在庫も増やしている、ということです。

これを受けてゼネラルモーターズ(GM)は28.89ドル(+2.08%高)、フォード(F)は12.72ドル(+1.19%高)でした。ちなみに円建ての株価チャートは以下の通りです。
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円高を受けて株価はそれぞれ高値から-34%下落しており、約三年ぶりの安値を更新しています。PERと配当利回りは以下の通りです。

GM:PER4.36倍、配当利回り5.48%
F:PER5.89倍、利回り4.84%

バリュエーションは魅力的です。

グッドラック。


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