バフェット太郎です。

11日からいよいよ米主要企業の4~6月期決算が本格化します。今週は、11日のアルコア(AA)を皮切りに12日ファスナル(FAST)、13日キンダーモルガン(KMI)、ヤム・ブランズ(YUM)、14日ブラックロック(BLK)、JPモルガン・チェース(JPM)、15日シティ・グループ(C)、USバンコープ(USB)、ウェルズ・ファーゴ(WFC)の四半期決算発表が予定されています。市場予想によれば前年同期比で4.8%の減益が予想されており、1~3月期決算の5.0%減からやや改善が見られます。

とは言え、4四半期連続の減益は09年の金融危機以来となる長さですから良いニュースではありません。そもそも米企業の減益が続く主な要因は、原油安を背景にしたエネルギー株安が続いているからです。一時1バレル26ドル台まで急落した原油価格は一旦は50ドルを上回るほどに回復しましたが、英国のEU(欧州連合)離脱の決定を受けてからは、世界需要が減少するとの見方から1バレル45ドル近辺で取引されています。これは前年同期比-20%安の水準であるため、エネルギーセクターは78%の減益が見込まれています。

具体的な銘柄を挙げれば、石油メジャー最大手エクソン・モービル(XOM)の純利益は、前年同期比-38%の26億ドルが予想されています。また、ダウ・ケミカル(DOW)などをはじめとして素材セクターは全体で10%減が予想されています。

一方で、ドル高が要因で業績を悪化させていた世界的な生活必需品株は、4~6月期にドル安が進行したため業績の改善が期待できます。しかし、英国のEU離脱決定後、ユーロとポンドは対ドルに対して下落が続いていることに加えて、英国経済の低迷の影響を受ける中国の人民元も対ドルに対して下落が続いていることから、7~9月期決算は楽観的にはなれず、投資家の慎重姿勢は崩れないと思います。
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ドルユーロチャートです。英国のEU離脱の決定を受けてドルがユーロに対して急騰していることが確認できます。
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ドルポンドチャートです。こちらも英国のEU離脱決定後、ドルがポンドに対して大暴騰しています。
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ドル人民元チャートです。五月以降、上昇トレンドを形成していましたが、英国のEU離脱決定を受けて一段高で推移してます。
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ドルがユーロ、ポンド、人民元に対して上昇しているのに対して、円に対しては下落しています。

つまり、ドルが対円で下落したとしても、その他通貨で上昇すれば、グローバル企業の業績改善は期待できなくなります。

グッドラック。
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