バフェット太郎です。

小売り世界最大手のウォルマート・ストアーズ(WMT)がネット通販ベンチャーのジェット・ドット・コム(以下ジェット)を33億ドル(約3300億円)で買収すると発表しました。

ジェットの創業者、マーク・ロア氏は「打倒アマゾン」を掲げていて、年会費50ドルを支払えば商品を原価で買えるというサービスを提供していたものの、会員数が伸び悩んだために、運営開始からわずか三か月後には会員制を廃止しました。その後はアマゾンよりも4~5%ほど割安に商品を購入できるネット通販会社に落ち着きました。

ロア氏は定額購入サイト、ダイパーズ・コムなどを運営するクィッジーの創業者で、ベビー用品向けに最適化された配送システムを構築した実績があります。(その後、クィッジーはアマゾンに買収されました)。WMTはジェットを買収することで、ネット通販運営のノウハウや独自の調達・物流ノウハウを丸ごと自社に取り込もうとしているわけです。

ジェットは2015年7月に運営を開始して以降、毎月40万人ペースで会員を増やし、初年度だけで10億ドルもの売り上げを達成しました。しかし、『ウォールストリート・ジャーナル』によれば、昨年秋の時点では月に4000万ドル(40億円)もの赤字を出していました。

ジェットが昨年夏、投資家向けのプレゼンテーションで発表した内容によれば、黒字転換が見込まれるのは2020年で、そのためには約30億ドル調達する必要があるとのこと。しかし、ジェットの昨年11月時点の価値は13億5000万ドル程度だったので、目標の30億ドルには届いていませんでした。そこで、ネット販売事業の成長率が鈍化していたWMTがジェットに目をつけたわけです。

WMTはジェットを買収後、マーク・ロア氏がネット通販部門の幹部に就任し、WMTのEコマース部門を率いてきたニール・アッシュは退任するそうです。今後WMTのネット通販事業のテコ入れが期待されます。

ただ、ライバルのアマゾンが貨物輸送用として飛行機の運用を拡大し、輸送業界にまで革命を起こそうとしているのに対し、WMTは周回遅れしてる感が否めないです。

グッドラック。
SPONSORED LINK