バフェット太郎です。

個人投資家のなかには「個人向け国債 変動10」などの国債に投資している人は少なくありません。特にアセットアロケーション(資産配分)が将来のパフォーマンスを決定すると信じているインデックス投資家に多いです。

そもそも、資産運用において「運用成果の8割以上はアセットアロケーションで決まる」と言われており、投資タイミングや銘柄選択などはそれほどパフォーマンスに影響しないことがわかってます。これは1986年にゲイリー・P・ブリンソン、ランドルフ・フード、ギルバート・L・ビーバウアーらの研究によって明らかになりました。この研究では、米国の年金91基金を対象に1973年~1985年までの期間で調査されました。

また、イボットソンとカプランが2000年に発表した研究では、1988年~1998年までの米国のバランス型投信94ファンドおよび1993年~1998年までの年金58基金のパフォーマンスデータを検証した結果、リターンの約9割をアセットアロケーションで説明ができると実証されました。

つまり、彼らは投資家は銘柄選択よりもアセットアロケーションを大切にしなさいということを主張しているわけです。ただし、バランスのとれたアセットアロケーションが将来のトータルリターンを最大化させてくれるわけではないということにも注意しなければなりません。

あくまで彼らの研究は、「同じ比率で構成されたアセットアロケーションなら、どの銘柄に投資しようが、あるいはどのタイミングで投資しようが、ほとんど関係ないぜっ」て言ってるだけで、「十分分散されたアセットアロケーションがトータルリターンを最大化する」とは言っていないのです。

さて、インデックス投資家の中にはなぜだかよくわからないのだけれど、日本国債を一定比率で固定して投資している人が少なくありません。(例えばアセットアロケーションの30%を国債に投資するみたいなことです)。通常、トータルリターンの最大化を目指した場合、国債への投資はリスク(変動率)を抑えることを目的に投資するので、トータルリターンの最大化に貢献してくれない国債を一定の比率で固定して投資したりはしません。

景気循環には大きく分けて「不況」→「回復」→「好況」→「後退」の四つのステージがあります。例えば、「回復」局面では国債の比率を抑える一方、株式の比率を高めることでリターンの最大化を目指します。また、「後退」局面では株式の比率を抑える一方、国債の比率を高めることでリスク(変動率)の最小化を目指します。

つまり、国債への投資はそうした景気循環を意識したタイミング投資をするならトータルリターンの最大化に貢献しますが、国債を一定比率で固定してアセットアロケーションを組むことがトータルリターンの最大化に貢献してくれるわけではないんです。

この辺の研究はジェレミー・シーゲルの『株式投資 第4版』で債券への配当再投資による長期投資は、株式への配当再投資による長期投資にトータルリターンで劣るということが証明されています。

インデックス投資家のなかには国債を一定比率で固定してアセットアロケーションを組んでいる人が少なくありませんが、彼らのやってることは(トータルリターンの最大化を目指しているのなら)間違っているというわけです。

しかし、彼らがトータルリターンの最大化を目指さず、リスクを抑えた資産運用をしたいということなら間違いではありません。それは非投資家がリスクと手間を抑えたいからという理由で「現金:100%」のアセットアロケーションを組んでいても間違ったことにはならないことと同じなのだから。

グッドラック。

(PS:ちなみにバフェット太郎は株式に100%投資することに加えて、連続増配高配当優良株に投資し、配当を再投資することでトータルリターンの最大化を目指しているので、国債への投資は一切検討していません)。
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